メギスからの呼び出し
「君、キナ・ドーマだろ?僕はマゴウ村からの使いだよ」
「マゴウ村からの使い、か。何のようだ?」
「いやうちの方に来ているメギスのじいさんが君と戦いたがってるからさ。明日マゴウ村に来てくれ。だとさー。全くそんぐらい自分で言えよなーって話だよ」
小柄な子供が俺に言うと俺は
「そのメギスはもしかして赤のメギスか?」
「ん?帝国でのメギスの呼び方は興味ないから知らないけど炎系魔法使うからそうなんじゃない?まぁ僕も君の仲間と戦いたいから仲間連れてきていいんだよ。僕もいくつもりだし。それじゃ。明日マゴウ村に来なよ。ちなみにマゴウ村はこのジゴウ村の北側、集落で言えば北西にあるから。まぁ僕今から帰るしその後みてればわかるよ。じゃ明日を楽しみにしてるねー」
小柄な子供はるんるん気分で帰って行った後の数分後にジュナとミワが俺に近づいて来て
「キナ。さっきの子供は知り合いか?見たことない子だけど」
「・・・あいつはマゴウ村のやつだ。明日マゴウ村にこいと言われた」
俺はジュナに言うとジュナは
「そ、そんな。まさか1人で!?」
「いや。仲間を連れて来ていいと言っていた。チドラとオルゴロスは連れていくとして他の奴らはまだ決まっていない」
「そう。なら私も連れていってくれない?キナ」
ジュナは立候補すると俺はジュナに
「俺はジュナを連れていくことはしたく、ない」
「なんでよ。私ここでつかえなかった何のためにこのシソンタウンに来たかわからないわ!さっきのアゴウ村の奴らの襲撃だって私が連れてきた冒険者のほとんどがやられてさっきまでミワと治療していたわ」
「ジュナ姉。仕方ないわよ。身内から出たものにとっさに判断はできたいわよ。まぁジュナ姉の連れて来た冒険者を傷つけたテゴウ村のじいさんとかは死なない程度にボコって治しておいたけどね」
・・・やはり集落側に裏切り者がいたのか。でないとそんな簡単にアルフレ達がジゴウ村に逃げることを選ぶはずがないからな。しかしたった1日でそこまで成し遂げるとはオズ・アゴウ。嫌いだったけど手腕だけは認めるしかないようだな。
「兄様。もちろん。私も行きたいです。兄様が勝手に幻の大地に行ったこと。私怒ってるんだからね」
ミワが頬を膨らませながら言うと俺は
「す、すまない。それに関しては本当に悪かった。だけど明日のやつにミワは連れて行けないよ」
俺がミワに言うとミワは「は?」とめっちゃ怖い顔で睨んできた。




