荒れ果てた集落
部屋の整理を終えた後に俺は部屋で寝て次の日の朝、屋敷のリビングには既にチドラ、シュラ、ホワッツ、オルゴロス、サラスコと集まっていた。
「主人。遅いぞ。もう全員集まっている」
「あ、ああ。お前らこそやけに早いな」
「ふん。サラスコは普通に助けた。というよりオメーのやつが渡してくれたよ」
シュラが俺に言うとオルゴロスは
「あれは話し合いというよりもはや、そうだな。脅しと言えるものだな」
脅し?
「あ?なんでだよ。俺とホワッツで言ってやっただけだよ。サラスコを借りるなって。それで俺とホワッツがやつに剣をおろしただけだよ」
立派な脅しだな。それは。
「それで大人しくオメーが聞いたと?」
「ああ。あいつはザオーガにはびびっているからな」
シュラは俺に言うとチドラは
「主人。早くシソンタウンのことを済ませてメギスのやつをやりに行こう。我の見立てでは多分オメーより赤のメギスの奴がサラスコに何かをしたと思うんだが。オメーの言うことはたまたま聞いたんじゃないかと我は思う」
・・・同じ竜種のチドラがそう思うのであればそう思うことにするか。
「コミはどこにいるんだ?亜人都市の防衛を任せたいんだが」
「それなら主人が来る前に我がキスキルに頼んでおいた。だからシソンタウンに向かうぞ」
チドラはシュラ達を連れて言うと俺は急いで支度をして屋敷を出た後にチドラ達を追い、亜人都市を出た後に少し離れたとこに空間魔法でシソンタウンの入り口にでる。
シソンタウンに出た後チドラはサラスコの表情を見ていた。
「・・・やはりだめか」
「何がダメなんだチドラ。やたらと急いで幻の大地から出たがっていたが」
「・・・サラスコの表情、幻の大地を出れば戻るかと思ったがどうやら戻らないようだから本格的にメギスのやろうをどうにかしないとだな。そのためにまずオズ・アゴウ?だったか。早急にしとめるぞ」
俺達はシソンタウンのアルフレ達がいる集落に向かうと集落は荒れ果てた状態になっていた。
な、なんだこれ?アルフレは?ミワは?ジュナは?
俺が1人でぽつんとしていると獲物を振り回しながら暴れているオズがいた。
「ああ。やっとかえりはりまひたか。あんさんらがいないのがチャンスでしたからな。先にあっしらから攻めさせてもらいやしたよ」
オズは俺に向けて何かを投げるとそれは傷だらけで過呼吸の状態のジョーだった。




