幻の大地 残留組
「しかしサラスコをさらったとしてまた暴れられても困るぞ」
オルゴロスは俺に言うとチドラは
「安心しろ。我がサラスコを抑えておくから。最悪オメーは殺す」
「そ、そうか。主人がそれを許すなら私は何も言わないが」
オルゴロスは俺の目を見ながら言うと俺は
「まぁオメーは下手をすれば何かをしそうだしな。大人しく渡してくれるなら何もしなくて済むがな。とりあえずシュラ達は?」
俺はオルゴロスとキスキルに聞くとキスキルが2人を連れてくる。
「主人。久々だな」
「おう。シュラ。調子はどうだよ」
「悪くはないね。マムラはどうだ?ちゃんと役にに立ってるか?」
「ああ。ちゃんと自分の仕事はしているよ」
俺はシュラに言うとシュラは「そうか。それは何より」とかえし
「俺と師匠を呼び出した理由はなんだ?」
「そんなの一つしかないだろ。お前たちの力を貸して欲しいんだ。幻の大地の守りはコミに任せるからシュラとホワッツ。2人ともにも協力してほしい」
「・・・敵はそれほど手練れということか?」
シュラが俺に聞くと俺は頷く
「師匠どうする?俺はついていくのは構わないけど」
「ふおっふお。主人がこんな老骨を頼るんじゃ。さぞかし敵は強いんじゃろうて。であればこの老骨を存分に使ってくだされじゃよ。わしは若が行くんであればいつでも行けるしのう」
ホワッツは顎から垂れた白い髭を撫でながら言うと俺は
「助かる。それでサラスコをオメーから助けたいんだが」
「ん?あのゴブゴブリンがあの炎龍様の娘を守っているのか?あんなやつがか?」
シュラはくいぎみに俺に聞くとオルゴロスはシュラにオメーの言うことしか聞かないことをシュラに説明する。
「ふぅん。それはゴブゴブリンのあいつがなんらかのことをしたんじゃないか?でなければやつの言うことしか聞かないなんておかしいだろ。この問題は任せておいて主人達は明日に備えて休むといい。これは俺たちが主人がいない間に起こした問題だ。俺たちで解決する。な?オルゴロス」
「そうだな。私もこの件に関してはシュラと同意見だ。今から主人とチドラは屋敷に送るから今日はゆっくり休んでくれ。それでは」
オルゴロスは空間魔法を屋敷に繋げて俺とチドラを無理矢理送った後チドラは機嫌が悪そうに屋敷のリビングで転がり、俺は部屋に向かうと家具が一式揃っていて驚いていた。
おー。コミのやつやるじゃないか。ベッドに布団にクローゼット。それにカーテンまである。これでテレビとかあれば申し分ないがこの世界にあるかどうかも分からんしな。その辺は我慢するか。




