幻の大地へ帰還
「それでメギスのやつに言われたの。見逃して欲しければオズ・アゴウを殺せってね。期限は3日後らしいです」
3日もくれるのかメギスは。人間によほど興味がないのか適当に言ったのか。それについてはよくは分からんが。
「やりに行くのか?オズ・アゴウを」
「そうですね。メギスの言うことを聞きたくはありませんが集落の人達を巻き込むわけにはいきませんからね。それでまた奇襲を頼みたいのですが」
「ん。別に構わないよ。それにメギスが後から集落にくるんだろ?それなら好機というものさ」
どのメギスかは知らんがここで1人ぐらいやっておいた方が良さそうだしな。オズにも借りはあるしまさに一石二鳥よ。
「じゃ俺はとりあえずチドラのところに行くわ。多分家にいるだろうしな」
「はい。奇襲のメンバーは任せますけどジョーは外してくださると嬉しいです。まだ完治していませんから」
「ん?ミワがまだ治してないのか?」
「ミワさんは先程見に行かれたばかりですね。怪我人は沢山いましたから」
先程見に行かれたって。俺のとこに来ずに怪我人を優先すればいいのに。全く。可愛いやつよなミワは。俺はアルフレとの話を終えた後にチドラの家に向かうとチドラは案の定家で休んでおり俺はアゴウ村を攻める話をするとチドラは
「主人。我は弱気になっているつもりはないが一度幻の大地に戻ってサラスコとオルゴロス。そしてシュラにホワッツの力を借りないか?前の攻めの時、本気でやってしまってな。まだ魔力が完全に回復していない。まぁ体力の方はミワ様に治してもらったから問題はないが魔力は今ほぼすっからかんなんだ。竜種はある意味魔力回復が遅くな。我でも魔力の全回復には最低でも1週間はかかる」
「え。お前、前の戦いでそんなに魔力を使ったのか?ある程度ですんだと思っていたんだが」
チドラのことだ。あの時は大袈裟に表現して疲れたと俺に見せたいがためにあんなぐったりしていたんだと思っていたがまじのやつだったのか。
・・・まぁ仕方あるまい。確かにあまり帰らなさすぎるとまたキスキルにも何を言われるか分からんしな。
「わかった。それじゃ一度幻の大地に帰るか。チドラも行くのか?」
「ああ。体力は回復しているしな。それにサラスコことも気になるからな」
チドラは立ち上がり俺たちは一度集落から出て俺は集落の入り口付近に幻の大地へのゲートを繋げて幻の大地に向かうことにした。




