マムラの報告
「これからどうしたものか。オズのやつ、多分攻めてくるだろうからな。それまで俺たちの回復を待ってくれるだろうか」
俺は家に帰りオズ対策を考えていると
「主人ー。帰ったわよ」
俺が考え事をして数十分後くらいにマムラが俺の家を訪れた。
「マムラ。無事だったか」
「当たり前でしょ。私を誰だと思っているのよ。でも私のスパイたちは全滅、していたわ。それで他の村を調査したんだけど」
なんだ全滅という言葉を言った時歯切れが悪かったが何か都合の悪いことでもあったんだろうか。
「何か歯切れの悪い言い方だが何かあったのか?」
「ちっ。なんでわかんのかしら。全く。主人には嘘をつけないわね。私なりに調査したと言ったけどちゃんとはできていないわ」
「ちゃんと出来ていない?なぜだ?お前はシュラに聞いた話じゃ手のつけられないくらいのやつときいたからかなりの実力と俺はふんではいたんだが」
俺はマムラに言うとマムラは「それは間違いのないことよ」と答える。
「正直今村が一個なくなったじゃない?主人が頭を倒して」
「お、情報が早いな。確かに俺がビーナ・テゴウを倒してテゴウ村はアゴウ村の領地になったよ」
「そこが私はよくわからないけどねー。なんでわざわざ領地を渡したんだか。でも仕方ないかもしれないわね。私もオズ・アゴウならなんとかできるかもしれないけどオズの配下は少し怖いわ」
あのドSなマムラでも恐れることがあるのか。しかし、オズの配下か。
「どんなやつかわかるのか?」
「どんなやつとか言われてもね。正直に言えば気味が悪いとしか言いようがないわね。死を恐れない奴らだから」
死を恐れないやつ?もしかしてテゴウ村の村人を殺した奴らか?
「私もアゴウ村を調べようとしたら運悪く鉢合わせちゃって。3人くらいは仕留めたけどオズのとこにいる奴らは正直あいうち覚悟じゃないと殺せないと思ったから私はそこでアゴウ村調査するのをやめたわ。それでジゴウ村だけどジゴウ村の長。ガルドルとはやりあってきたわ。軽くね。まぁガルドルはそこまで強くなかったから服従させてやったわ。で、問題はマゴウ村だけど、主人。マゴウ村だけはまだ手を出さない方がいいわ」
マムラはマゴウ村について話すと真顔になる。
「マゴウ村は化け物揃いよ。ホワッツでも勝てるかどうか。サラマンルード様が生きていれば地龍様と組んで圧勝できたとは思うけど。この私が忍び込む前に気迫でビビってしまったわ。スパイのゴブゴブリンはアゴウは分からずテゴウ、ジゴウのは死亡、ジゴウは手をうったしまぁいいわ。マゴウ村のやつもわからないわね」
マムラはそれだけ言うと「疲れた」と言って俺の家で寝た。




