乱入者
「いやぁぁぁぁぁ!痛い!痛い痛い痛い!」
「ふん。お前が攻撃しなければもう燃えるだけで済むというのに。無駄な抵抗はやめておけ」
俺はもがき苦しむビーナに言うとビーナは
「い、嫌よ!こんなところで死ぬなんて!私はもっと!もっともっと美を磨いてお前らのような害虫を見下して帝国にいる貴族にまで成り上がるのよ!お前は害虫如きに殺されてたまるかぁ!」
ビーナは体が燃えながらも俺に叫ぶ。
体が燃えながらもよく喋るもんだ。その精神力を持っとよいところでいかしてほしかったものだ。
「私は、私はまだ、こんな、こんなとこで!」
ビーナがもがいていた次の瞬間横から誰かが割ってはいりビーナの体を横に両断し、ビーナの体が上下にわかれる。
「いやぁあんさん。ビーナはんはやりすぎましたなぁ。この村のことは後はあっしにまかせてもらいやしょうか」
ビーナの体を両断した男は体格の大きい男で体格が大きい割にはなんか、金ピカのスーツを着ていて髪の毛の手入れだけやたらよかった。ちなみに割と薄毛だ。
「て、てめぇ!オズ!」
「美の化身とか言ってらしたバカなあんさんがそんな口を聞きらっしゃるとはやはり馬鹿な奴はいつまで経っても馬鹿なんでしゃなあ。あんさんみたいなやつが貴族にしてもらえるわけないでやっしゃろ。貴族になれるのはあっしのような頭のいい男ですからなぁ」
「ひ、卑怯者が貴族になれるわけ」
オズはトドメでビーナの頭をパンチで粉々に砕く。
「いやぁ卑怯とか言われてもなぁ。あんさんがしてたこともクズまがいなことやし人のこと言えんでっしゃろ。まぁ死人にくちなしというやつですなぁ。なぁあんさん?」
オズはビーナの顔面を粉々に砕いた後に俺に言う。
「お前は誰だ?」
「まったまたぁ。大体予想はついてるんでっしゃろ?わざとアルフレはんに情報がいくように仕向けてるんですからぁ。仕方ない。商人としても名乗るのが当たり前ですからなぁ。あっしはオズ・アゴウ。アゴウ村の村長をしておりやす」
「ふん。商人のようなガタイじゃないがな。お前は」
俺は名乗ったオズに言うとオズは笑いながら
「そんなの自分でも重々承知してますわー。でもやっぱり商人なら今時は自分の身くらいは自分で守れなきゃあきまへんでー。あんさん。最近集落にきはったキナ・ドーマでっしゃろ?」
「ふ。さてな」
こいつなんで俺のことを?アルフレが情報を吐くわけがないしまさかマムラが?
「あはは。安心しとき。あんさんのことはあっしの情報力で調べはりましたから。あんさんのことうったやつはいまへんで。正直ビーナは邪魔でしたから今回はあんさんがビーナを弱らせるまであっしは隠れていましたわ。あんさんは性格があまいとききやしたからとどめはあっしがさそうと思いやしてね」
オズは俺がどうやらビーナを殺せないと思っていたようだ。




