キナの魔力
「ここいらでいいかな」
キスキルはある程度集落から離れちょうど森のいい感じのところで止まる。
「この森の木は簡単に燃えたりしないから安心してファイア・ボールとかうっていいぞ」
ファイア・ボール?オーガスがうっていたあの火の玉か?よくファンタジー世界で序盤で使うあのファイア・ボールか?
「なんだファイア・ボール撃てないのか?」
「あ、ああ。すまない。魔法の訓練はしていたけど実質本番というのは初めてだからな」
「ふむ。なら見本を見せよう。とべ!火の玉よ!ファイア・ボール!」
キスキルは魔法を詠唱して森のでかい気に向けて放つ。森の木は少し焦げたくらいで他に目立った外傷はなかった。
「こんな感じだな」
え?こんな感じ?この程度なら
俺は無詠唱でキスキルがこげつけた木にむけてファイア・ボールを放つと当たった木は凄い勢いで燃える。
木が燃えてキスキルはかなり驚く
「そ、そんな。この木はそれなりに火耐性のある木なのに。まさか燃えるとは」
「お、おい。これやばくないか?他の木に燃えうつったりは」
「するかもしれないけど私の水の魔法で消化できるだろうか。水よ!我が手に集まれ!アクア・ショット!」
キスキルは水の玉を俺が火をつけた木に放つが俺が火をつけた木は全然燃えがとまらない。
「ど、どうする。私の魔法じゃ消化できない。キナ。他の魔法は使えるのか。火の魔法以外」
「使えるけど水の魔法か?なら」
俺は自分が火をつけた木に水の魔法で消化する。この程度ならジュナと2人で魔法の練習してた時に普通にしていたからこれより凄いのをキスキルから教わりたいんだが
「こりゃ驚いたよ。人間は魔法が1属性しか使えないと聞いていたのにまさか2属性も使えるとは」
「2属性どころか5つの属性を扱えるが」
俺が5つの属性を使えるというとまたキスキルは驚く。どんだけ驚くんだよ。そんなに驚くことか?
「こりゃたまげたよ。昔長老に人間は基本魔法属性は1つしか使えないと聞いていたのに。まさかの5つとは。それに魔法の威力も半端ないよ。キナ。あんたまだ10歳以下に見えるがあんたいくつなんだ?」
「いくつに見える?」
俺はキスキルに歳を聞かれてど定番のかえしをするとキスキルは真面目に考え
「まさかエルフ族と似た感じで若いくせに年増?」
「いや違うよ。7歳だよ。7歳。それでエルフもいるのかこの世界には?」
「?この世界にとは?まぁエルフは隠れてる暮らしてるからどこにいるかはわからないけどね」
あー。しまった。この世界はとか言っちゃった。とりあえず間違えたと言っておこうか。




