集落の女神
「それじゃその女神様と呼ばれてるふざけた女のとこに案内しなさい」
マムラがゴブゴブリンに命令するとゴブゴブリンは慌てて
「女王様!女神様をけなす言葉はあまり使わないようにお願いします!ここの集落の方々は女神様を崇拝しています!ですから不敬なことを言えば集落の人達が何かをしだします!」
「あらそうなの。仕方ないわねぇ。それならおとなしくしておくわ。今はね」
マムラはゴブゴブリンに言った後にゴブゴブリンは「ついてきてください」と俺達にいい、ゴブゴブリンについていく。小さな集落の中央周りにある家とあまり変わらない家に案内される。
「ここが女神様の家です!どうか失礼のないようお願いします!主人様に女王様!」
「はいはい。わかりましたぁ。じゃいきましょ。主人」
マムラは先に入っていき、俺も入ろうとするがなんだろう、こうなんともいえないが、なんだかよく分からないがあったこともないはずの女神様?に会うのになんでだろうな。久々の感覚だ。誰かに久々に会うって感じの。
「?。兄様。どうしたの?入らないの?」
「あ、ああ。今はいるよ。先に入ってくれ」
俺はミワに言うとミワも中に入っていきヨトリも続いていく。ちなみにこの集落の家は俺が転生する前の世界であったテントみたいな感じの家だ。
俺は意を決して中に入ると家の中で、まぁおそらくこの人の家なんだろうが堂々と座る女の人と隣にはかなり気迫のある白髪の男が立っていた。
みてくれからして老人だろうか?女の子は幼い感じの子だ。
その女はなぜだろう。あったこともないのに一度見たことがあるようなドレスを着ていた。なんで会ったこともない女が俺をこの世界に転生させた女神様と同じドレスを着ているんだ?
「君たちがあのゴブゴブリンの言っていた人達だね。はじめまして。私の名はアルフレ・イア。そして私の隣で立っているこの男は私の護衛のジョー・ジンよ」
「ジョー・ジンです。お呼びの際はジョーとお呼びください」
ジョーは名乗って俺たちに頭を下げるとマムラはアルフレに
「アルフレさんだったかしらぁ?あなたのことは女神様と呼べばいいのかしらぁ?」
「いや。そんなことは気にしなくていいわ。私から女神と名乗ったわけじゃないから。皆が私を女神様と呼んでいるだけ。あなたが名前で呼びたいなら名前で呼ぶといいわ」
アルフレが言うとマムラは
「あらあら話がわかるようでいいわね」
「こちらが名乗ったんだからそちらも名乗ったらどうかね?女神様に失礼ではないか?」
マムラの口ぶりにイラついたのかジョーはマムラに言った。




