シソンタウン 集落
俺たちは目の前にある門を開けてシソンタウンに入ると門をくぐった後はしばらくまっすぐ歩く。
「4つの村にわかれているとか言われながらもただまっすぐな道しかないな」
「そう、だな。不安もあるとこだがとりあえずは前に進む。それだけだ」
俺のぼやきにチドラはこたえる。
しばらく進んで数十分、やがて小さな集落が見えてくる。
「おー。ここは。マムラ。ここがお前の言っていた」
「おそらくそうねぇ。ここにもスパイの1人がいるはずだから。どれ」
マムラは自分の髪を一本ちぎってヒラッと地面に落とすとゴブゴブリンの1人が瞬時に現れる。
「お疲れ様でございます!マムラ様!何ようでございますか!」
「あらあらあらあら。あなた。私のことはなんと呼べと言いましたか?んー?」
マムラはゴブゴブリンを睨みながらいうとゴブゴブリンの1人は
「は、はい!すいません!女王様!」
「ふん。まぁいいわ。私の髪の毛に一本落としただけできたことに命じて許してあげるわ」
「ありがとうございます!女王様!」
ゴブゴブリンの1人が震えながら土下座しているとマムラは
「ごめんなさい。主人ー。こいつはまだ入って数日しか鍛えてないからぁ」
マムラは俺に謝るが俺は別に気にしていない。むしろ髪の毛1本ちぎったらくるとかやばすぎだろ。どんな調教してんだよ。
俺がマムラの調教に驚いているとミワが俺の服をちょんちょんと軽く掴んで引っ張る。
「ん?なんだミワ」
「兄様。マムラの調教?やばすぎない?私めっちゃ怖いです」
いやいやいやいや。妹よ。お前がたいがい人につめるときあんな感じぞ。ヤバさ的に言えば。
「それで調査のほうはどうなっているの?」
マムラはゴブゴブリンにきくと
「はい!女王様!今はこの集落をおさめているみなから女神様と呼ばれている方にあわせます!」
女神様?そんな人がここにいるのか?
「女神様ぁ?何その崇め方。むかつくわねぇ」
「そ、そんなこと言われましても、そ、その。なんと言いましょうか。いつからかは知りませんがその女神様と呼ばれている人がこの集落に来た瞬間この集落は安定しだしたそうです!」
「ほう。集落が安定ねぇ。どうにもきな臭いわねぇ。裏で何かしてるんじゃない?その女」
マムラは不機嫌そうにゴブゴブリンに言うがゴブゴブリンはひたすら震えて報告していた。




