コミの選択
「あ、あなた!あの子の兄なら早くあの子をとめなさいよ!」
「ん?俺の話をまともに聞こうともしないやつに今頃命乞いをされてもなぁ。きくきになれんなぁ」
「は、話を聞くから!私が悪かったから!お願いします!」
コミは俺の前でみっともなく土下座して頼みこむ。俺はミワに
「ミワ。その辺にしておきなさい。俺とコミはただお話のための準備運動をしていただけだから」
「お話のための準備運動?兄様。準備運動にしてはすごく過激すぎでは?なぜそこらへんにバラバラに死体が残っているんですか?」
「それはコミを含めてミワにも説明する。だから俺の前にきなさい」
俺はミワを手招きした後、ミワは俺に抱きつき、コミは怯えながら俺から5メートルくらい離れる。
「おい。そんな離れてきこえるのか?」
「は、はい。大丈夫です。聴覚強化の魔法を使いますから。遠慮なくお喋りくださいです。はい」
コミは俺に言った後に俺はコミとミワに死んでいるエルフのこと、何があったかを説明し、エゴンのことも説明する。
「そう、ですか。長はそんな。やっぱり他の同族は人間に思うことがあったのか。まぁそうだよね。そんな簡単には受け入れられないですよね。人間のせいで家族を失った同族もいるのが確かですからね。仕方ないんでしょうね」
コミは聴覚強化魔法と声量を大きくする魔法を使ったのか俺たちの会話が聞こえる声とコミの声が俺とミワに聞こえるくらいに言う。エルフは意外と便利な魔法も使えるんだな。
「それでコミどうする。もうエルフ族はもう生き残りはお前しかいないが」
「そうですね。私はあなたがたについていきます。私しかもうエルフの生き残りはいませんしあなた方について行った方が私に利がありそうですから」
コミは俺に言うと俺は
「そうか。意外と即決なんだな。いいのか?それで?」
「はい。構いません。もう生き残りは私しかいませんから。問題があるとすれば」
コミはじーっとミワを見つめてミワは
「ん?私が何か?」
「い、いや。なんでもないです」
コミは口ではああ言っていたが頭の中では
妹さんに慣れるのに私どれくらいかかるだろう。でもエルフ族はもう私しかいないし私が頑張らないと
コミ。ミワが相当苦手なんだな。まぁあれだけ威圧されれば当たり前か。仕方ない。
俺はコミの頭の中の考えをよんでうんうんと1人頷いていた。




