魔法銃は早速、封印な雰囲気
先ず動いたのは緑のギュスタークロック二匹。
あの動き方からすると二手に別れて私達を左右から挟み撃ち、そして白い個体が正面か後ろに回り込むか…。
なんて思っていたら。
「あの二匹、動いてない」
緑の二匹が少し離れたところで、全く動かなくなった。
『………』
「ねぇ、クリス。もしかして…なんかしてる?」
二匹のギュスタークロックは二本足で立ち上がったまま明らかなくらい不自然に動きを止めていて、よく見ると白い個体も立ったまま動く気配がない。
『うん。攻撃魔法は効かないらしいけど、それ以外の魔法の幾つかは効くみたいだ』
火魔法の殆どは攻撃系だと蒼兄さんが言っていたので、今、クリスが使っているのはたぶん闇魔法だ。
闇魔法は即死系や精神系、他にも物騒なものが多いんだとか。
「クリスありがとう。これで狙いやすくなった」
後ろの二人に気づかれぬようにクリスにもたれ掛かり魔法銃を構える。
魔法銃は実弾ではないので、撃った時に反動もなければ、大きな音も出ない。
だけど、早く終わらせることに越したことはなく、そのためには三匹をなるべく一発づつで仕留めなくてはいけない。
動いていても狙える自信はあるけど、クリスのおかげで更に一度で仕留める確率が上がった。
そして私は向かって右側のギュスタークロックに狙いを定めた。
◇◇◇◇◇◇
―――ズゥーン…。
「えーと、これはどうしようかな…」
最後に撃った白いギュスタークロックの胸の真ん中には大きめな風穴が空いている。
最初のギュスタークロックは小石程の穴が胸に空き貫通もしていなくて魔力が足りなかったのか、ギュスタークロックはすぐには死なず少しの間のたうち回った。
なので向かって左側の二匹目には少し多めに魔力を込めて撃つも、これも即死には至らず状態も先ほどと差ほど変わらなかった。
私は直ぐ様、一際大きな白いギュスタークロックに魔法銃を向け二度目よりも、もっと多く魔力を込めた。
魔法銃は最初、いくらでも魔力を込められたのだけど、途中で蒼兄さんが込められる魔力に制限をかけた。
理由は勿論、魔力を込めれば込めるほど威力が増すからだ。
アーティファクトは何をしても破壊不可能で、スキル《魔力無限》がある私達がいくら魔力を込めても壊れることはなく、威力だけが上がり放題になる。
蒼兄さんは「もしもの時の為に上限の威力はかなり高くしてある。だが、あくまでももしもの話だ。通常は魔力を半分以下で使え。…いや、むしろ使うな」と言われている。
(もう遅いけどね)
因みに、実はもう一つ銃の他に弓、魔法弓があるのだけれど魔法銃と同じで矢が要らず、火、水、風、土を矢のようにして射ることが出来るが、弓の方は大きいので今回は銃を選んだのだ。
―――そうして今、私の目の前にはギュスタークロックの亡骸が転がっている。
最初の魔力は半分以下、次はそれよりも多く、そして緑の二匹より確実に強いであろう白い個体には、少し焦ってしまい半分以上出した。
(ごめんなさい。…正直に言うと上限一歩手前まで魔力を込めちゃったんだよね)
そのせいで白いギュスタークロックには大きな穴が空いてしまった。
(反省。反省)
と、心の中で反省をしていたら、後ろが少し騒がしいことに気づく。
『ジルも上手くやったみたいだ。大丈夫、大したことじゃないよ』
後ろではジルと大柄な男性が何か話をしているみたい。
怪我をしていた男性も大分よくなったようで怪我が酷かった左足も傷が塞がっているので安心していると、大柄な男性がこちらを向き私達に気づいたので、ジルと彼らの元に戻ることにした。
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