依頼の続き
「いつまで寝てるんだ」
「うぅ~…」
今日は三日目の朝、いつもの様に蒼兄さんに起こされて遅めの起床。
そして明日がオーク討伐の日だ。
今日はこれから、昨日の依頼の続きをすることになっている。
あの後、アダムさんから逃げるように手に取った依頼書は中級ポーションに必要な薬草採取の依頼だった。
いつも採取していた普通の薬草ではなく、中級と上級のポーション作りに必須な薬草だったので、普通の薬草より数が少なく見つかりにくくて残りは翌日にという話になったのだ。
まだ眠い目を擦りながら朝ご飯を食べる。
あんまりお腹が空いてなかったのと眠たさから、片手で摘まめるサンドイッチになった。
兄達はがっつりとカツサンド、チキンサンド、ローストビーフサンド。
私は卵サンド、レタスチーズサンド、ツナサンドそれと最後にイチゴのフルーツサンドにする。
クリス達は私と一緒の物と言ったが、それじゃあ満足出来ないだろうと兄達と同じ物も食べさせて、シオン達はサラダとカスミはポタージュスープ付き。
兄達は野菜に手を出さずお肉ばっかりだったけど、剛兄さんは最後にこっそりフルーツサンドを六個ほど食べていた。
蒼兄さんが引いてた。
いやいや、二人とも野菜も食べなよと思った。
身支度を整えてテントを出ると、商人兼冒険者達が居たけど
今日はいつもより人数が少ない。
漸く私達への興味がなくなったのかと喜んだ。
このまま完全に興味を失ってくれればと願いながら、彼らを無視してギルドの中へと向かった。
遅い時間なのでギルド内は今は冒険者達の姿はなく、職員さん達しか居なかった。
私達も職員さん達に挨拶して、薬草採取に行くためにギルドの出口へ足を向けた時だった。
「ゴウ、ソウ、すまないが討伐の件で話がある」
二階からギルドマスターが降りてくるなり、話があると私達を引き止めた。
「あの、私は?」
「君は聞かなくてもいい話だ。ソウ達が君にも聞く必要があると判断すれば、彼らが説明してくれるだろう」
「分かりました」
私はくるりと兄達に向きを変える。
「じゃあ、薬草採取行って来るね!」
「俺達の話が終わるまでここで待ってろ」
直ぐ様、蒼兄さんから止められるが私は引かない。
「いつもの場所で薬草採取だから大丈夫だよ! クリスとジルもいるし」
それを聞いたシオンがフードから出てきて、私の肩の上をポンポン跳ねながら『ボクもいる』と怒っている。
「ごめんごめん!! シオンもいるもんね。という訳で、みんなで行くから大丈夫だし、だから剛兄さん、蒼兄さんお願い!」
『僕達がいるから心配はないよ』
『ええ、問題無いわ』
クリスとジルの援護もあり剛兄さんと、渋々ながら蒼兄さんからも許可を取った。
『てか、俺達留守番?!』
『ガーンにゃ!』
「ごめんねチャッチャ、チッチャ。でも明日はオーク討伐だから、そっちをお願いね」
『まっ、それなら仕方ねーな♪』
『にゃ?! そうだったにゃ!! 豚さん♪豚さん♪』
なんとかチャッチャとチッチャのご機嫌取りに成功して、私はクリス、ジル、シオンと共に不機嫌な蒼兄さんと変わらぬ剛兄さん、ご機嫌なチャッチャ、チッチャに見送られてギルドを出たのだった。
この後、ある事件に遭遇することになるとも知らずに―――。
いつも【漆黒のヴァルキュリア】をお読み頂きありがとうございます。
ここでちょっとお知らせです。
誠に申し訳ございません!!
また話数のストックが無くなってしまいました!
頑張ってはいたのですが、なかなか思うようには進まず、このような事態になってしまい、面目次第も無く本当にすみません。
早く皆様に続きをお届けすべく奮起いたしますので、もう暫くお待ちくださいませ。
一ヶ月後に一話投稿します。
進み具合ではその後もお休みを頂きたく思います。
この度は【漆黒のヴァルキュリア】を楽しみにしている皆様には、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ございませんでした。
チッチャ『みんな、ごめんにゃ。作者がグータラしないかちゃんと監視しとくにゃ!』
チャッチャ『こりゃチッチャも一緒にグータラ確定だな』




