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漆黒のヴァルキュリア  作者: 月之黒猫
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束の間の休日


 あれから私は、ギルドマスターやグレンさんの前にも関わらず、必死に兄達を説得し続け、気づけばギルドマスターとグレンさんからも生暖かい微笑みを向けられていた。



 途中、クリスとジルの援護を貰い、その甲斐もあって私の説得は功を奏することができた。



 その間、チャッチャとチッチャは説得の初盤に暇すぎて寝てしまい、シオン達はテントを出る前から鞄の中で寝ていたので戦力外。


 そして兄達の出した条件は兎に角無理をしない、兄達が危ないと判断したら直ぐに引き返す等々、まだ色々と細かい条件はあるけど、思い出すとテンションが下がるので割愛する。



 ダンジョンの調査に関しては兄達の許可も出たし、詳しい事はオーク討伐が落ち着いた後ということになった。







 ギルドマスターとグレンさんに頭を下げ部屋を出ると、次に私達は解体所へと向かう。



「おぉ。来たか」


 グラードさんが仁王立ちで待ち構えていて、その後ろにはいつもの職員さん達もいる。


 解体所の用事は昨日のオークだ。



 グラードさん達に軽く挨拶を済ますと、早速オークを作業台の上に置いていく。

 兄達に続き私もオーク出していくと職員さん達は呆然した表情で、グラードさんは眉間の皺を深くしていった。



「事前に知らされてはいたが…はぁ」


「オークの山…久しぶりに見たな」

「俺は初めて…」

「肉」

「あぁ…彼女の出したオークを捌きたい…」


「おら、お前ら、この程度で驚いてたら後々泣くぞ」


「じゃあ、あの南西の森が立ち入り禁止のなったのって…」


「子供達に必要以上の執着を見せた上に、一度にこの数のオークだ。ほぼ間違いないだろうな…」


「「「「………」」」」


あっち(討伐)はギルドマスターと冒険者達に任せて、俺達はこっち(解体)で戦うぞ」


「「「「おう!!」」」」



 やる気満々のグラードさん達にオークを預けて、解体所を後にした。









 そして、冒険者ギルドを出た私達は市場へと急いだ。


「よかった。まだ色々残ってるね」



 マシュー君達の様子を見に孤児院へ行く途中、市場で食材を買い込む予定だ。


 普段、孤児院の子供達の食事はシスターが作っていて、主に年長の女の子達が料理の手伝いを、買い物はルーク君達が手伝いをしていたらしい。

 なので、まだ安静にしていないといけないシスターとマシュー君達の様子見のついでに食事を作りたいと、先ずは市場に寄ったのだけど…。




「えーと、お肉はあるから、じゃがいも、玉ねぎ、人参と…」



 少し歩いたところで牛乳と卵を見つける。


 牛乳や卵はルナティオースの町から少し離れた牧場の物で、値段は少し高くて、ここ数年でじわじわと上がったそうだ。


 少し高いけど牛乳と卵を買って、もう一つ必要な小麦粉を探している時だった。




 ふと、何気に目に止まったその場所は市場の端で、いつもは露店は無く空いていた所なのだけど、初めて見る店主さんがお店を開いていて、私達はそこに並べられた商品に釘付けになる。




 その、日本人(私達)にお馴染みの物に思わず兄妹揃って声が出た。






「「「米」」」












ブクマ、評価ありがとうございます!


ここでちょっとお知らせです。


これから一ヶ月程お休みをいただきたいと思います。

私用で忙しいのと、話数のストックが無くなってしまいました。

頑張ってストックを貯めますので一ヶ月お休みします。


詳しくは活動報告でお知らせします。


必ず帰ってきますので、

これからも

【漆黒のヴァルキュリア】をよろしくお願い致します。


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