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漆黒のヴァルキュリア  作者: 月之黒猫
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ダンジョンですよね!?

 


「いや、ダンジョンではないな」




 ――速攻で否定された。








 ◆◆◆◆◆◆



 私達が謎の入口を見つけてから暫くして、ちょこっと入ってみちゃおうかなーと入口を覗き込みそんなことを考えていると、後ろの方からガサガサと音がしたので嫌な予感し恐る恐る振り返ると。




「………」

「これはどういう事だ」


「えーとですね…」



 振り返れば兄達がいた。



(油断したぁー)


 心の中で盛大に叫ぶ。



 最初に気配感知を使ったけど何もなかったし、偶然見つけた謎の入口に夢中になっていたので少々うっかりしてしまった。



「「………」」


「あのー…デスネ」


 兄達の無言に目が泳ぐ。



「まさかだが、勝手に入ろうとか…思って無いよな?」


「…ソンナワケナイデスヨ」


 蒼兄さんが狼狽える私の左隣に来て、入口を覗き見て聞いてくる。

 剛兄さんもいつの間にか右隣に来ていて、私は今、兄達に挟まれている状態だ。


 チャッチャはクリスとジルの隣で『まーた、やらかしたのか』と楽しそうに言い、チッチャはシオンと謎の入口に入りたそうに覗き込む。



 それからは兄達に何とか言い訳をしつつ、これをこのまま放っておくことも出来ないのでギルドマスター達を呼ぶということで、一先ずは落ち着いた。




 まぁ、ここだけの話、私のしどろもどろの言い訳は無論通用する筈もなく、後々お小言をいただくことになるのは、また別のお話。








 ◆◆◆◆◆◆



 そして、話は冒頭に戻ってくる。





「これって、ダンジョンですよね!?」


「いや、ダンジョンではないな」




 私が〝謎の入口〟はダンジョンなのかと期待を込めるも、ギルドマスターの無情の一言で撃沈。



 ここには今、私達の他にギルドマスターとグレンさん、マクシミリアンさん、ヨアヒムさん、ウォルターさんがいる。


 ギルドマスターを探すことになった私達は、丁度近くにいたウォルターさんを見つけ事情を話すと、やはりギルドマスターを呼んだ方が良いだろうということになり、そのままウォルターさんが呼びに行ってくれたのだが、どういう訳か調査に出たメンバー全員が集まっている。




「これは…隠し通路かも知れませんね」


 先程から辺りを調べていたグレンさんが言った。


「隠し通路ですか?」


「はい。この辺りの遺跡は元々はとても古い砦で英雄時代には既に廃墟だったのです。それを英雄時代初期に再利用して、また新たに砦を建てたと伝わっています。この遺跡は古い砦の一部なのは分かっていたのですが…」



「すべての古い砦は新たな砦に建て替えられていて、古い物はこれしか残ってないと思っていたが、まさかこんな()()が残っているとはな」


「それじゃあ、この隠し通路は古い方なんですか?」


 ギルドマスターの口振りからすると、この隠し通路は古い砦の一部のように聞こえる。


「ああ、作りや状態から見て、古い砦の一部に間違いないだろうが、そうなると厄介だな」


「厄介?」


 厄介とのギルドマスターの発言を疑問に思えばグレンさんが教えてくれる。


「はい。英雄時代より前に作られた隠し通路の類いの物は、とても複雑な物が多いのです。ここの古い砦の文献は消失していて、英雄時代の砦の文献は少し記録が残っていますが、この隠し通路については何も記録がありませんでした。なので後日、調査隊を召集して詳しく調べる事になるでしょう」



(調査隊…志願したら入れるかな?)


 そんなことを考えてギルドマスターに聞こうとした時だった。





『この穴、豚さんがいるにゃ』





 チッチャの言葉にその場が静まり返った。












お読み頂きありがとうございました。

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