表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
漆黒のヴァルキュリア  作者: 月之黒猫
69/161

少年達の捜索


 私達が町を出る時に依頼から帰って来た冒険者達にルーク君達を見なかったか聞いて回ったが、やはり少年達を見た者はいなかった。

 勿論、冒険者達も今は一般人の薬草採取の禁止やルーク君達のことも知っているので見かければ必ず報告する筈だ。


 その彼らも急遽捜索に出てくれてルーク君達を捜すため、それぞれ各地に分かれることになった。




 私達はというと、分かれることなくギルドマスターとグレンさん、【深紅の薔薇(クリムゾンローゼス)】の皆と少し前にオークが出た遺跡のある南西の森に向かっている。


 南西の森は、ここ周辺の中でもマウラ草が一番多く採取出来ていたらしく、その事を知るルーク君達もこの森に入った可能性が高いとグレンさんが教えてくれた。



「でも、マシュー君もルーク君達もどうやって町の外に出たんだろう?」


「ああ、それはだな。外に出る馬車の荷台に潜り込んだんだ」


 私の呟きを拾ってくれたのはギルドマスターで、マシュー君もルーク君達も町の外に出る商人の馬車の荷台に隠れて外に出たとのことだった。

 町の外へと続く道には全て門があり、騎士団や兵士さん達が目を光らせているので見つからず抜け出すのは容易ではない。


 ルーク君達は馬車の荷台に隠れ、何回か町から抜け出すことがあったらしいのだ。


 そして、どうやら最近ではそれが無かった為、荷台の確認が甘くなっていたのかも知れない。







◇◇◇◇◇◇



 ギルドマスターと会話をしながらも、急ぎ草原を抜けると南西の森までたどり着いた。



「この森はそれなりの広さがあるから、手分けして捜索した方が『そんな暇はないかも知れないよ』


 森の入口まで来るとマクシミリアンさんが手分けして捜索をと言いかけたところへ、クリスが言葉を遮った。



「「「「!!?」」」」


「それはどういうことですか?」


 マクシミリアンさん達はクリスが喋るのを間近に見て驚く間にグレンさんがクリスに問う。


『そのままの意味だよ。この森、前より魔物の数が多くなってる』


「それはまずいな」

「じゃあ早くしないとっ」

「落ち着けグロウ!」


 考え込むギルドマスターと今にも飛び出して行きそうなグロウ君を押さえるマクシミリアンさん。


 私がこっそり蒼兄さんに目を向けると頷き返されたので、クリスに任せろということだろうか。


『僕達は()()()耳がいいんだ。子供達の匂いも分かるから効率良く捜せるし、ここは僕達に任せて欲しいんだ』



「…分かった。君達に任せよう」





 実際、クリス達は耳も鼻もいいし気配感知も持っているので、私達の気配感知や色々な能力を隠すため代わりを引き受けてくれたのだ。

 〝クリス達はケットシーなので特殊な能力を幾つも持っている〟っていうことにしても誰も何も言えないだろう。


 本当に沢山の能力持ちなんだけどね。



 森の入口のこの場所から気配感知を使うもルーク君達の位置は分からなかったが、クリスの言う通り魔物の気配はマジックレアバードを討伐しに来た時よりも多くなってる。

 早くしなければルーク君達の命に関わるだろう。



 ともあれギルドマスターからの了承をもらったので、私達は急いで捜索を開始した。













お読み頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ