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漆黒のヴァルキュリア  作者: 月之黒猫
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ゴーストマウス討伐


 それから少ししてゴーストマウスの出現が正式に発表になった。


 それと同時にグレンさんが()()笑顔で現れ、ギルドマスターを逃げないよう拘束して引っ張っていった。

 さすがのギルドマスターもグレンさんのあの笑顔の前では、何も出来ないらしい。



 その後、私達はマクシミリアンさん達から、ゴーストマウスやマジックレアバードについてもう少し詳しく教えてもらった。


 ゴーストマウスが出るのは〝12年置きに一度〟とは言っていたが、正確には初めに出現してから三週間の間に色んな場所に、いきなり現れ数時間でいなくなる。

 幾つもの群れが存在し、時には数ヶ所に同時に出現することもある。


 マジックレアバードはゴーストマウスの出現場所が分かるのか、かなり高い確率で襲いにきて補食して直ぐにいなくなるという。



 私達…というか、クリス達、特にチッチャがゴーストマウス討伐にやる気満々なので、早速、明日からということになった。






 日も傾きかけてきた所でマクシミリアンさん達にお礼を言い、私達はお泊まりのため訓練所へ向かった。



 無事、テントに入り一息つく。


 明日からゴーストマウス討伐で忙しくなるので、晩ご飯は景気づけに先日受け取ったフォレストグリーンサーペントやアビスブラックボアのお肉のステーキにして、シオン達は大盛りのサラダとカスミは最近お気に入りの具だくさんのお味噌汁も一緒に付ける。


 その後はお風呂に入り、明日は朝早くからゴーストマウスを探しに行くので皆、早めに就寝した。









◇◇◇◇◇◇



「大きいとは聞いてたけど…」



 ――――ここまで大きいとは聞いていない。




 私達は、朝一番に町を出て色んな所を走り回り昼過ぎ頃に、漸くゴーストマウスに出くわしての、先程の発言である。




 グロウ君の話によればゴーストマウスは「まぁまぁ大きいよ。このぐらいかなぁ」と手で50~60㎝の大きさを示した。



 ……ところが。


 目の前で狩られまくっているゴーストマウスはどう見ても100㎝以上、中には150㎝はありそうなのまでいる。

 あの長い尻尾を入れたら2mは越しそうだ。



 元の世界にも世界最大のげっ歯類のカピバラがいた。

 だけどカピバラはあまりネズミには見えず大きくても可愛かったが、このゴーストマウス…



 ――ネズミだ。


 どこからどう見てもネズミ、それも何か、元の世界のネズミより顔が怖い。



 そして今、目の前ではとんでもない光景が繰り広げられている。


「なんか可愛くない」

「魔物だからな」


 私達は結界の中で犇めき合うゴーストマウスと、それを嬉々として狩りまくるチッチャ、チャッチャ、ジルを眺めている。




 時を遡ること、少し前、やっとのことでゴーストマウスに遭遇できたがゴーストマウスはクリス達を見るなり大パニックを起こした。

 散り散りに逃げようとしたゴーストマウス達だが直ぐ様、蒼兄さんが結界を張り閉じ込めたのだった。


 そして、今に至る。


 クリスは相変わらず私の横にいる。

 私が近くにいるんだから行っても良いんだよと言っても、やはり首を縦には振らなかった。



 だいぶ動くゴーストマウスも見当たらなくなり、最後の一匹をチッチャが倒したところで蒼兄さんが結界を解く。


 どうやら今回はマジックレアバードは来なかったようだ。


 チッチャ達が上手く狩っているので、辺り一面ゴーストマウスの山だが血は少なく結構キレイだった。


 …死骸だらけだけど。



 150匹はあるだろう数に、兄達と私でゴーストマウスを分けてアイテムボックスに入れる。

 一人でこの数をアイテムボックスに入れてたら、また色々と詮索されるので三人で分担。


 今回は様子見だったが、一群れの数が多いのと個体の大きさで、次からは倒す数を調整することで意見が一致した。


 ゴーストマウスを全て回収して町に戻りギルドでゴーストマウスの討伐を報告する。



「もうゴーストマウスを見つけたのですか!?」


 驚くエリーナさんに私は「は、はい。その…この子達…従魔達がゴーストマウスを見つけるのが上手なようで……」と返した。


 するとエリーナさんもクリス達を見て「…ですよね」と呟くと、私達二人は顔を見合わせながらお互い苦笑いをするのだった。












お読み頂きありがとうございました。

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