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漆黒のヴァルキュリア  作者: 月之黒猫
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上手に狩れました

よろしくお願い致します。




 チッチャ達が狩りに出かけてから一時間くらいが過ぎた頃、森の方からガサガサと音が聞こえた。


 気配感知を使うと反応は一つで明らかにチッチャ達ではなく、身構えて音の方を見ていると茂みから何が飛び出し結界にぶつかった。


「きゃっ!? お、狼?」


 あれは確かグレートファングウルフだったかな? それが結界にぶつかりバチンと大きな音を立てた。

 結界が大丈夫なのは分かるが、こちらを睨み唸り声をあげながらウロウロと結界の周りを彷徨くグレートファングウルフが気になる。



 蒼兄さん達は「結界は問題無いから気にするな」と言って平気みたいだけど、私はやっぱり気になってしまう。


 するとクリスがグレートファングウルフの前に出ると急にグレートファングウルフが後退り震え出したかと思うと、まるで犬のようにキャンキャンと鳴き森へ逃げて行ってしまった。


 どうやらクリスは私の不安に気づき魔眼の威圧を使って、グレートファングウルフを追い払ってくれたみたい。

 くるりと振り向いたクリスは相変わらず目付きが悪く、これで威圧されればどんな相手でもひとたまりもないだろう。



 でも、この目付きの悪さが堪らなく可愛いのだ。


「クリスぅ~ありがとう!!」



 クリスに抱きつきお礼を言いつつもふもふする。

 私のちょっとした変化に気づいて、その上、最善の行動を取ってくれるクリスはまさに私だけの理想の騎士(ナイト)のようだ。


 (剛兄さんも蒼兄さんもこういう所が足りないんだよね)



 そんなことを思いながら横になったクリスに寄りかかり、思う存分もふもふを堪能していたらいつの間にか眠りに落ちてしまったのだった。








『麗ねぇちゃ! たにゃいまー!!』


 眠ってしまってから二時間近く過ぎた頃、チッチャ、チャッチャ、ジルが狩りからご機嫌で帰ってきた。


「んーっ……お帰りなさい!」


『おう、今帰ったぞー』

『ただいま麗ねぇちゃ』


 元気よく帰ってきたチッチャ達の声に起こされたのだがスッキリと目が覚めたので私も元気に出迎えることができた。




「良かったぁ。みんな怪我はないみたいね」


『当たり前じゃん。あんなのちょちょいのちょいだぜ』

『ちょちっ……だにゃ』


『ちゃんと言われた通りのものを狩ってきたわよ』


 ジルがそう言いながらアイテムボックスからアビスブラックボア、フォレストグリーンサーペントを二体ずつ、ジャイアントホーンラビット三体を取り出した。



 狩ってきたフォレストグリーンサーペントは最初のフォレストグリーンサーペントと同じくらいの大きさの物とそれより少し小さめの物。

 アビスブラックボアはシオン達を襲ったやつよりも一回り小さいのが二体と剛兄さんのアイテムボックスに残っていた少し大きめの一体を足して三体。

 ジャイアントホーンラビットは三体とも最初の物とあまり変わらない大きさだ。


 

『ねっ! 麗ねぇちゃ、僕達上手に出来たかにゃ?』


「うん、勿論! チッチャもチャッチャもジルも上手に出来たよ」


 褒めて欲しそうに見つめてくるチッチャ、チャッチャ、ジルをいっぱい褒めて撫で回してあげていると、その間に剛兄さんがチッチャ達が狩った獲物をアイテムボックスに入れていく。



「よし、目的も達成したし帰るぞ。…お前達も良くやったな」


 と、最後にボソッと呟きながらチッチャ達を蒼兄さんが、それに続いて剛兄さんも撫でていた。



 帰り道も難なく帰ることができ無事に家にたどり着いた。








「お帰りなさ~い、みんな無事で良かったわ!」


 両親とケルベロスに出迎えられて家に入り、ホッと一息つきソファーに横になりゴロゴロ。


 そこで、ふと思い出したことを口に出してみる。



「蒼兄さん」


「何だ」


「町を出る前に言ってた〝別の用事〟ってなに?」











お読み頂きありがとうございました。

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