表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
漆黒のヴァルキュリア  作者: 月之黒猫
38/161

無駄にしない

よろしくお願い致します。



「うーん、なかなか見つからないね」



 エクレアの話によるとアビスブラックボアもフォレストグリーンサーペントも生息数が多いので二、三匹程度なら全く問題無く、ジャイアントホーンラビットに至っては深淵の森に一番多く生息するので、あまり気にすることはないと言われた。



 家を出て数時間、この間の成果といえばジャイアントホーンラビット二匹とフォレストグリーンサーペント一匹だけで、もうそろそろお昼になる頃だ。


 一旦お昼休憩となり、森の少し開けた場所を見つけて蒼兄さんが結界を張り、簡易なテーブルと椅子でお昼ご飯にする。

 私はテーブルにカツサンドや玉子サンド、BLTサンド、ツナサンドを並べて、剛兄さん用にフルーツサンドも数種類並べておく。


 勿論、クリス達にも何が食べたいか聞くと皆『同じ物が食べたい』と言うので、それぞれのお皿にサンドイッチを山盛りにして、シオン達にはサラダもつけると喜んでくれた。




 お昼ご飯も終わり休憩を取ろうとしていたところ、チッチャが急に狩りに行きたいと言い出したのだ。


「チッチャだけなんて危ないからダメよ!」


『俺も一緒だから大丈夫だし』

「でも…」

『麗ねぇちゃ、お願いにゃ』


 チャッチャも付いていくと言うが、やはり心配だ。



『だったら、あたしが一緒に行ってあげる。それなら麗ねぇちゃも安心でしょ?』


「うーん、ジルが一緒なら……クリスは?」

『僕は麗ねぇちゃの側にいるから行かないよ』

「みんなと狩りに行かなくていいの?」


 ケットシーとはいっても元々は狩りが好きな猫だったのでクリスも行きたい筈だよね。


『僕達は従魔だからね。必ず誰か一匹は麗ねぇちゃの側に残って守るんだよ』


 と言いながら、ゴロゴロと喉を鳴らしクリスがスリスリしてくると、クリスだけズルいとジル、チャッチャ、チッチャでスリスリ合戦の開始だ。


 皆にスリスリというか揉みくちゃにされて私はお返しに抱きついてもふもふする。



「それで…本当にお前達三匹で大丈夫なのか?」


 一通りクリス達をもふもふして皆、落ち着いたところで蒼兄さんが聞いてきた。


『大丈夫大丈夫。心配すんなって』

『ちゃんと出来るから任せてにゃ』

『平気よ。逆にあたし達だけの方が機敏に動けるわ』


 確かに私達が一緒よりジル、チャッチャ、チッチャだけの方がいいのかもしれない。



「分かった。狩りはみんなに任せるが、狩りで取ってくるのはアビスブラックボアとフォレストグリーンサーペントそれとジァイントホーンラビットだけだからな」


「アビスブラックボアとフォレストグリーンサーペントはあと二匹とジァイントホーンラビットは三匹ほどでいいからね」



 何を狩るにしてもギルドの依頼以外で魔物を倒すなら、私達の狩りは食べるためだけと決めて無駄に狩ることはしないように上限も決めた。


 他の魔物は襲って来たもの以外は倒さないと皆で話し合ったから、そこの心配は必要ない。



 魔物と言えども出来るだけ命を無駄にしないと…


 …したくないと思う。





「みんな、気をつけて行ってきてね」


『『『はーい』』』


 皆元気よく返事をするとチッチャが一番に森の中へと跳ねるように、続いてチャッチャとジルが森へと消えていった。







 チッチャ達が狩りの最中、何もすることがないので兄達はコーヒーを、私はブドウジュースを飲みながら日光浴をしていた。

 少し強い日射しの中、膝の上のシオン達が干からびやしないかと心配しながら、うとうとしていたその時。





 結界の外の森の茂みがガサガサと音を立てた。












お読み頂きありがとうございました。



誤字報告ありがとうございました。

出来る限り誤字脱字はないように努めておりますが、もし誤字脱字がありましたら、教えて頂けたら嬉しいです。


詳しくは活動報告にも載せてありますので、見てやってくださいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ