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漆黒のヴァルキュリア  作者: 月之黒猫
132/162

人の反応


 森の中に入って少し経った頃。



『この森の向こう側に人間がいるみたいだよ』


 それはクリス達にしか分からないらしく、距離も遠くて兄達もまだ感知出来ないようだ。

 勿論、私も。



「冒険者かな?」

『…違うみたいだよ』

「違う?」

『……悪意を感じるから』


「!?」

「「……」」


 クリスの言葉に驚く私と無言の兄達。



『んー、数は十二人か。これってギルドのねーちゃんが言ってた()()じゃねーの』


「盗賊か……」


 チャッチャと蒼兄さんの会話に心臓が跳ね上がった。



 ニースリスの町への道をエリーナさんから教えてもらっている時に、ふと思い出したかのように「そういえば…」とエリーナさんが呟いたのだ。



 この森付近で盗賊が出たのだと。



 ここ暫くこの辺りでは盗賊が現れることがなかったのだが、つい先日、盗賊に遭遇し命からがら逃げ出した商人がいたとエリーナさんが教えてくれた。


 盗賊が現れたのはつい先日で、このことを知っているのは周辺の町と、逃げ出した商人と知り合いだった別の商人がたまたま立ち寄ったルナティオースの冒険者、商人の各ギルドとヴェールフォルスト辺境騎士団の一部だけだ。



 だから、この辺りの町やルナティオース以外から来る者達はここに盗賊が出ることは、まだ知らない。





『麗ねぇちゃ、向こう側の道からニースリスに向かって人間が来てるみたい』


「っ……」


 クリスよって思考が引き戻される。




「クリス。詳細は分かるか?」


『………これは馬車だね。中に二人、外に一人、周りに馬に乗ったのが四人』


「このまま行くと鉢合わせだな」



 ――ざわざわが酷くなる。



『鉢合わせというより狙ってるんじゃないかしら』


 ジルの一言で私と兄達は顔を見合わせる。



 ――心臓の音がうるさいぐらい耳に響く。





「クリス…もっと速くいける?」


『大丈夫、いけるよ』


 クリスが速度を上げるとチッチャ、チャッチャ、ジルがその後に続く。



 森の中を走って、どのくらい経っただろうか?



 やっと私の気配感知に反応した直後に動きがあった。


「始まったか」


 蒼兄さんが言うと同時に、森にあった人の反応と道を行く人の反応が重なった。





 そして、その数分後。




 私は人に向かって弓を引いた。











チャッチャ『読んでくれてありがとな』


チッチャ『盗賊って悪いヤツかにゃ?』

チャッチャ『まぁ、大半の奴らは悪いヤツだな』

チッチャ『ならヤっちゃってもいいにゃ』


チャッチャ『…程々にしとけよ』


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