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漆黒のヴァルキュリア  作者: 月之黒猫
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紅色の男性の正体


 急遽始まったのは私への尋問。



「…なんでしょうか」


「何故こんな所に?」

「…えーと…」

「どんな治安の良い町でも、こういった場所は危険なんだ。それが分かっていてこの路地裏に入ったのか?」


「…はい。その…町の人達を巻き込むのは嫌だったので…」

「その気持ちはよく分かる。君の従魔がいれば大抵の事は大丈夫だろうが、あまり感心はしないな」


「はぃ…」


「あーっと、説教のようになってしまってすまない」

「そ、そんなことは…」


 ちょっと凹んだのがバレたのか謝らせてしまった。



「まぁ、俺がいなくても大丈夫そうではあったが…」

「いえ、助けてくださってありがとうございます」


「いや、当然の事をしたまでだ……………って、やっぱり俺のことは覚えていないのか……」


「………」

『………』


(…ナンパ?)


「あっ、いや、そんな顔をしないでくれ。変な意味で言ったのではなくて………これならどうだ?」


 私とクリスのジト目に気付いた男性は慌てながら何故かフードを深めに被った。



「ん?」


 あれ? はて? うーん? どこか見覚えが…。


『麗ねぇちゃ、僕分かるけど』

「ちょっと待って! ここまで出てきてるの」



「………」

「うーん…もう少しで出てきそうなのに…」


 不躾にも、じーっと男性を見つめる。


「っ……先日は本当に助かった。改めてお礼を言わせてもらう」


「先日…助かった……お礼? あっ!」


 フードを被った大柄な男性、そして最後に振り返った一瞬、フードから見えた紅色の髪…。


「もしかして、ギュスタークロックの時の…」

「当たりだ」


 やっと気付いた私に強面なのに破壊力抜群の笑顔を向けてきた。



(うわっ、すごい破壊力…でもこの笑顔、どこかで見た覚えが……)


 ふと思ったところで数人の気配と人の声が聞こえた。




「なんだ。もう来たのか」


「あの人達は…」

「あれは、この町の騎士団と俺の仲間だ」


 私達が歩いてきた屋台の通りから、十数人ほどの騎士団の人達がこちらへ向かって来ていた。




「大丈夫か? 方は…付いてるな」

「急にいなくなりやがって…って、何時ものことだけど」


 二人は紅色の男性の仲間みたいで、この二人のうちどちらかが怪我をした人なんだろうか。

 気になって二人を見つめていたのを本人達に気づかれるが、金髪に濃紺の瞳の男性から声をかけられる。


「その節はありがとうございました。ほら、怪我もこの通りです」


「大事に至らず良かったです」


 彼は怪我が酷かった左足でトントンと地面を軽く蹴ってみせてくれる。





「ねぇ、そろそろ俺もいい?」


 怪我をした左足も大丈夫そうだと、ほっとしたところでもう一人の明るい茶色の髪に薄い緑色の瞳の人が話し掛けてきた。

 グロウ君のような人懐っこい笑顔だが、何故か違和感を覚える。


 感覚的にグロウ君が天然だとすれば、この人はそうじゃなくて、なんというか…あざといのだ。


 ニコニコと笑顔を向けられ、釣られて笑顔を作るが見事に引きつってしまう。



「…お前が女性で失敗するとはな」

「…違う。俺が得意とするのは年上のお姉さま達なんだ」


 金髪の人と茶色の髪の人がコソコソと話していて、失敗とか得意しか聞き取ることができなかった。




「えーと、それで貴方方は…」


 それよりも先程から気になっていたことを言ってみる。

 最初、彼等は有名な冒険者なのかと思ったが紅色の男性が人拐いのリーダーに言った「一旦この町の騎士団預りになるが、すぐに俺達の所に来ることになる」という言葉からすると彼等も騎士団、それもこの町の騎士団よりも立場が上の…。



「ちょっと待ってください、隊長、まさか名乗っていないんですか?」

「うわー、まじで?」


「いや、今まで機会がなかっただけだ」


 紅色の男性がこちらへと向き直る。



「名乗るのが遅れたな。俺はフィデンリーザ王国王宮近衛騎士団第一部隊隊長イグニスだ」



 そう名乗った紅色の彼、イグニスさんは少し前と同じ既視感を覚える笑顔を見せた。










チャッチャ『読んでくれてありがとな』


チッチャ『それはそうとメリークリスマスなのにゃ!!』


チャッチャ『フライング』

チッチャ『こればっかりは仕方ないのにゃ。勘弁してほしいにゃ』


チャッチャ『ははは。クリスマスって言やぁ、やっぱご馳走だよな』

チッチャ『チキンにピザにお寿司、そしてケーキなのにゃ! いっぱいいっぱい食べ放題にゃ!!』

チャッチャ『ママに頼んで美味しいもんたくさん出してもらおうぜ!』


チャッチャ&チッチャ『おねだり大作戦だぜ(だにゃ)。うにゃにゃにゃ』

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