オーク討伐開始
ガコンッ
ゴゴゴゴゴッ―――…
「それではオーク討伐を開始する」
隠し通路の入口に到着し、準備を整えてギルドマスターがオーク討伐開始を告げると案内役の調査隊の二人とマクシミリアンさん達が先に隠し通路に入っていく。
私達、討伐隊は調査隊が調べた隠し通路の地図を全て頭に叩き込んでいるけれども、万が一の為にマッピングが得意な調査隊の二人が案内役となった。
「それじゃあ、レイちゃん。お先に行くわねぇ」
マクシミリアンさん達に続き、隠し通路の階段を降りて行くアランさん達に手を振った。
そして、次は私達の番だと階段に向かうと、後ろが何やら騒がしくなった。
「何をしているんですか。マティアス」
「…私も同行する」
「ですが…」
「大丈夫だ。無理はしない」
「マティアス!!」
「オーク程度なら心配は無い」
グレンさんとギルドマスターが何やらごたごたしているようだ。
「………分かりました。では私も一緒に行きます」
「グレン、お前はここに残って…「何か問題でも?」
「…いや…ない…」
どうやら話が付いたみたい。
その後はグレンさんが残りの調査隊と他の冒険者達に、この場を任せる旨を伝えている。
ここにいる冒険者達は調査隊の人達と組んでいるパーティー仲間の冒険者で、調査隊はソロの人もいるが大体はパーティー所属の人達だ。
塞いだ別の隠し通路には調査隊の仲間の冒険者達がそれぞれ見張りについるという話だった。
「それではラウル、後は頼みます」
「任せてくれ。この場は必ず死守する」
ラウルさんとそのパーティー仲間の人達は、ルナティオースの冒険者ギルドの中でも私達に優しく話しかけてくれる人達でB級冒険者であり、とても腕の立つ人達である。
なので、ここは安心していいかな。
そのやり取りを横目にしつつ、私達は隠し通路の階段を降りて行くのだった。
◇◇◇◇◇◇
『豚さん♪豚さん♪早く来にゃいかにゃ~♪』
暗い通路にチッチャの歌声が響く。
『チッチャ。静かにしないとダメよ』
『ご、ごめんにゃ』
ジルに怒られて、しゅんするが上に乗る剛兄さんにヨシヨシと撫でられて復活するチッチャ。
「森も静かだったけど、遺跡の中も静かですね」
「オークは差ほど知能は高くない。が、それでも魔物だ。流石にもう気付いただろうな」
後ろのギルドマスターが答える。
その後、暫く無言で通路の奥へと進んでいた時だった。
「始まったな」
進路のかなり先の方で大きな音が聞こえた。
チャッチャ『読んでくれてありがとな』
チッチャ『お久しぶりなのにゃ!』
チッチャ『次は豚さんやっつけられるかにゃ~♪』
作者「………」
チャッチャ『…無理そうだな』




