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漆黒のヴァルキュリア  作者: 月之黒猫
1/158

プロローグ

初投稿で至らない点ばかりですが、

どうぞよろしくお願い致します。





――…っ…と…み…けた……――







―――ゴゴゴッ……ガタガタガタ



 「…うぅ…ん…!…じ、地震?!」


 私は慌ててベッドから飛び起きたが地震は直ぐに収まった。


 「良かった…そんなに大きな地震じゃなかったみたい。」



 ふと時計に目をやれば、1時半だった。

 最後に時計を見たのが深夜の1時前だったので30分くらい寝てしまっていたのか。


 頭がぼーっとするし、なにか夢も見ていたような気もする。

 怖い夢じゃない、憶えていないのに何となくそれは分かる。


 そう、何処か懐かしい、大切な親友にでも会ったような…

 って今はそれどころじゃない。



 「みんな、大丈夫かな?下に降りて様子を…?!」

 

 何気に窓を見るとカーテンの隙間から光が漏れている。


 「――ッ朝…なんで!?」


 カーテンを乱暴に開けて目に飛び込んで来た光景―――


 「…………何…これ…………」


 隣の家も、そのまた隣も、遠くまで見える町も山々も見えない。

 全て無くなっている。


 代わりに見えるのは池と木々、湖…よりは小さいから池とか泉なのか、木は家よりも遥かに大きい。

 それが池と家を囲むように見渡す限り立っている。


 「森だよね…どうして…」


 何だか急に不安になってくる。

 とにかく下に降りて皆の、家族の無事を確認しなくては…


 兄達が下に降りた様子はない。


 「まぁ兄さん達は大丈夫よね」



 それよりも両親が気がかりだったので、一階に降り両親の寝室のドアをノックする。


 「お父さん、お母さん地震あったけど大丈夫だった?」


 「……………」


 「お父さん?お母さん?」


 「……………」


 どうしよう、返事がない。

 寝てるだけなら良いけど、中で倒れていたら大変だ。


 「………―――――ッ」


 「!?…お母さん!開けるよ!」


 ガチャ―――


 「お父さんお母さん、大丈夫なの…………って誰?」 


 目の前には30代半ばか後半の男女いた。

 いやいやいや、私の両親は60代のはずで…



 「お父さ~ん、麗ちゃんは変わってないわぁ」


 そう言いつつ女性が抱きついていた。

 あぁ…これ、お母さんだわ…

 

 「えーと、本当にお母さん?」


 「そうよぉ、どう?若くなったでしょ?」


 「そうなんだ。地震があって慌てて起きたんだが、母さん見てビックリしてな…」


 あ、お父さん照れてる。


 「私も起きて、お父さん見たら昔みたいにかっこよくなっててビックリなのよぉ」


 急に二人の世界に入っちゃったけど、外の異変を知って……無いよね。


 「てか、子供の前でイチャイチャすんなよ」


 「!?蒼兄さん」


 「これは…どういう事だ…」


 「剛兄さん…」


 「私も分かんないよ。地震で起きてお父さんとお母さんが心配で来てみたら二人とも若返ってるし、外は森になってるし…」


 「「森?!」」


 お母さんは直ぐ様窓に駆け寄り、カーテンを開け窓を覗き込んでいる。


 「…まぁ本当、あら綺麗な池まであるわ」


 「これは…夢なのか…――ッイテテ、母さんつねらないでくれ」


 「これで夢じゃないわね。でもどういう事かしら?…あっ、タイムスリップかしら!」


 お母さんのテンション暴上がりである。

こういう映画とか小説大好きだもんね。

 かくいう私も大好きなんだけど。


 「ねぇ、一回外に出て周りを調べた方が…」




ガタンッ…ドタドタ…――――っ



 「「「「「!?」」」」」


 「音は居間の方からか?」


 「やだわ、何かしら…まさか泥棒…」


 私は父と母の言葉を聞き、兄達が止めるのも聞かず走り出していた。

 居間にはまだ大切な、とても大切な家族がいるのだ。



 「――ッこの馬鹿、一人で行くな!」


 「…………………」


 「…麗、どうした?…」





 『うにゃーんっ僕のお家壊れちゃったよー』


 『仕方ねーだろ、急に体が大きくなったんだから』


 『ちょっと!狭いからもう少しむこうに行ってよ』


 『うん、ごめん。』



 あれ、目の錯覚なのか。





 猫達が巨大化している。

お読み頂きありがとうございます。


誤字がありましたらなら

ご報告して頂けると嬉しいです。

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