第5話 カースト最底辺振舞いの流儀
ギルド最底辺たるもの、その事を自覚して相応の振舞いをする必要がある。
ここはプライドだけの自尊心の塊みたいな奴らの集まりだ。
極力奴らとかかわらず、
自分はモブに徹することこれが大事
下手にメンツを傷つけると
執念深く追及してきてメンドクサイことこの上ない。
「おい、そこの下っ端ぁ、俺の剣手入れしとけよ」
「・・・ぼ・・・ボクなんかが恐れ多いです」
あくまで下手に出る事、
こいつらそれで自分の立ち位置確かめて、プライドだけ満たすクズなんだから
通りかかった廊下
「あたしら食事になんか行かないって言ってるでしょ!!」
新人の女子二人と中級冒険者が
何か口論していた。
ああ、阿呆め
そこは「また今度」とか
やんわり断っとけば角が立たないのに
冒険者の方も自分がなめられそうで、引けなくなってんじゃん
つか廊下で邪魔だな
時間もないしやんわり通り抜けられないだろうか
このアマ!!!
激昂して剣を振り下ろす男
キンッ!!
一瞬皆何が起こったかわからなかった。
確かな事は折れた剣の刃が床にささっていることだけ・・・
「こら!!ギルド内でもめ事を起こすな!!」
上級冒険者の仲裁でその場は収まった。
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何やってんだ俺は
思わず手を出してしまった。
腕切れてないだろうか・・・あ、ちょっと血が出てる。
バレない様に外に出て、
知らないふりをすることにした。