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第4話 肉・・・肉が食べたい
痛い痛い痛い
数日経過しても
治るどころか
むしろどんどん悪化してきている。
病気・・・
何かの病なのかもしれない。
ああ、もう人生諦めているから死ぬことは構わないが
苦しまずに死にたい。
そういえば、
最近、食べる量が日増しに増してきているような気がする。
特に・・・肉・・・肉が無性に食べたい。
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「それ何食べてるんですか?」
『ささみ』という物らしい、余った部位で茹でた物を屋台で安く売っていた。
少し受付のお姉さんにも分けてあげる。
「あんまり美味しくないですね」
同感だ、
だが・・・なぜか無性に食べたくなるんだ。
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仕事帰り
頭の中にあるのは、肉をもっと食べたいという感情だけだった。
肉・・・肉・・・肉・・・肉が食べたい。
「『ささみ』もっとたくさん売ってくれ」
「もう売り切れだよ」
というかどんだけ食べるんです?
「食べても食べても・・・全然足りないんだ!」
うへ・・・
お客さん、何か呪われてるんじゃないですかね?