第20話 帝都、上層都市と下層都市
原初の時代
人々は平等に暮らしていたという
富を蓄えることができるようになってその平等は崩れていく。
始めは流動的だったそれは
次第に動きを緩め、水の様に澱んで一部に貯まっていく。
お金持ちと貧乏人そしてその格差はどんどん広がっていき、
帝都を上層都市、中層都市、下層都市に分断する。
道行く人々の表情は暗い。
ここ下層都市の空気は、日ごと荒んで停滞していく。
富は上層部が独占し、
下々にはほとんど降りてこない。
下層は無気力な表情の者が多い。
上層への隔絶された壁を乗り越える希望ももう持つことも出来ず
誰もかれもが荒んて活力を失っていく。。
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今日もネムリは雑草を抜いていく。
『サザナミ草』・・・
草の名前が頭の中に浮かんでくる。
根っこに毒があり、除草材として有用・・・
なんだこれこんな話聞いたこともないはずなのに
この草残しておいた方がいいんだろうか
「ふふふ・・・私の個人レッスンの成果が出てるわねぇ・・・」
ふと、その様子を陰からのぞく女性の笑い声が聞こえてくる。
「・・・」
無視することにする。
んこの草・・・中々抜けないな
力をこめてうんとこどっこいしょ
どごぉ!!
雑草の固い根っこが腰高さまで現れる。
地中の深いところまで根を張っていたのか土がかなりえぐれていた。
「あの草を引っこ抜くとか流石ネムリだな」
ジュードさんが
草を抜くのは実はいいトレーニングかもしれないとか言って手伝ってくれる。
「・・・ところで戦闘時におけるナイフの使い方なんだが・・・」
あーあー
聞こえない聞こえない
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「どうして俺なんかに教えようとするんだ?」
仕事帰り、また、アデーレとジュードに聞いてみる。
「・・・」
ふたりは改めてきょとんとして顔を見合わせる。
「お前の中に希望を見たからだ」
「ん~、私もそんな感じ」
ジュードは叫ぶ。
アデーレも同意する。
その表情に俺の目は曇る。
俺は自分の中に・・・全く希望なんて見えないんだが




