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第12話 マダラ蜘蛛の巣




深夜の『暗夜の森』奥深く

月が高く上るが月の光はほぼ届かない。





わずかな月明かりに照らされた白銀の糸

そこかしこに張られた蜘蛛の巣



糸に拘束され、木に吊るされた

熟練冒険者のジュードは浅い呼吸を繰り返す。




(しくじった)




噛まれた個所から走る激痛

意識を飛ばさないように必死にこらえる。


まさか、こんな場所にマダラ蜘蛛が出没するなんて・・・



マダラ蜘蛛は人の背丈ほどもある魔獣だ。主に単体で行動して

口から吹き出す糸で獲物を罠にハメて拘束して弱らせて喰らう。



ジュードは新人達をかばいきれず、マダラ蜘蛛に拘束されてしまった。




「声を出すな!毒を喰らうぞ!」




新人達を助けるためそう叫んだ。

結果自分が毒を受けるハメになって動けなくなっている。



(明日になれば応援がくるか?・・・いや、今夜のうちにも誰か喰われてしまうかもしれん)





・・・





朦朧とした意識の中


マダラ蜘蛛が何かを察知してざわつきだすのを感じた。


一人の人間がマダラ蜘蛛の前に立つ。




誰だ?



応援?

それにしては寝間着のような防御力皆無の服を来ている、

それに手ぶらで武器も何も持っていない。

なんて非常識なんだ。


それにまだ子供に見える。


・・・

あいつは確か新人のネムリ、非戦闘員のくせにこんなところで何をしてるんだ?





(肉・・・)




ネムリが顔を向けた瞬間

蜘蛛は距離をとる。


そして、糸を吹き出す、ネムリはそれを避けずに浴びる。



(・・・いかん)



ジュードはなんとか力をふりしぼってスペアの短剣をネムリの傍に投げる。


「それを使って糸を切れ」




ネムリは反応しない。

こっちに気づいていないのか?




「・・・」




すーっと息を吐きながら力を込める。


ぶちぶちぶちと大きな音を立てて糸が切れる。


(力任せに引き千切りやがった、嘘だろ?)





「逃げろ、そいつの牙には毒がある、近づくとやられるぞ!!」





ネムリは蜘蛛から目を離さない。





ドンという音と共に地を蹴る。




(速い・・・だが近づいて何をする気だ?・・・)





ネムリは突進と同時に、力を込めた上腕二頭筋を蜘蛛の顔に叩きつける。


(アホかあいつは、毒の牙を持つ相手の顔に腕を差し出すなんて自殺行為かよ)



蜘蛛は悲鳴をあげる。




ネムリはその隙を逃さず、

蜘蛛の頭を抱え込み、持ち上げる。



蜘蛛の足は必死にもがくが、地面に接していなければ、なすすべがない。




お・・・




そして、そのまま後ろに倒れこむ。




バック・・・ドロップ?



・・・意味わかんねぇ




ジュードは

蜘蛛が弱弱しく逃げていく姿を見る。直後、意識が途切れた。







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