季節の感覚はあなたの表情と
あなたから手紙が届いた
正確には手紙2枚と3枚の写真
今の季節のことなんだと分かった
手紙の内容よりも前に
写真のほうが先に目に入ったから
今年もあの山に初雪の便り
写真を見て
懐かしいなと思うのと同時に
どこか寂しく感じた
ふたりでいるときは
よく見ていた
初雪のニュースになると
わたしたちは
残りわずかとなったカレンダーを眺めては
クリスマスまで何日かって数えることも
あったね
今の季節の感覚が
なんとなく、分からないでいるのは
お互いが離れて暮らすようになってから
あなたが手紙を書いてくるのも
写真を送ってくるのも
何か理由があるものだと
考えては
毎日の忙しさに流されてしまっている
わたしもお返しに
手紙を書いてみるけど
手紙というのは案外、書けないというもの
思いが強すぎても、すぐにでも思っていても
書けないものなんだ
でも、大事なものには変わらない
そして、
いつものように
わたしも写真も送る
あなたの表情を思い浮かべながら
この季節を感じる感覚とは違って
あなたの表情はいつでも
予測ができるというのに・・・