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生産職から始まる初めてのVRMMO  作者: 結城楓
第二章『度重なる試練と成長編』
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第二十八話『固有武器への挑戦、再び』

そまま私は探索を切り上げてお店に戻ることになったの。


「こ、ここまでついてきちゃいましたけど…ほんとによかったんですか…?」


「ん?ああ。全然大丈夫だよ!私も不遇って言われてる能力で始めちゃったからねー」


「そ、そそ。そうなんですか!!?」


「う…うん」


びっくりしすぎたのかエルメリアの顔が私の顔とくっつきそうだよ…。


人ってびっくりするとここまで変わるんだね。


「は、はぅぅ…すすす、すみません!」


我に返ったんだ。


「気にしなくて大丈夫だよー」


そんな事しながら歩いてたら私のお店の一階層支店に着いちゃった。


そのまま私のお店に入ったんだけど…


「「「フウ様、お疲れ様です」」」


私一応ギルマスで店長じゃん?


だからまあ、みんなに挨拶されるでしょ?


「ひぇぇぇぇっっっ!!!」


まあそうなるよね…。


「なな、何ですかっこれ…フウさんってお貴族様か何かですか…」


「いやいや、そんなんじゃないよ。ただ私は成り行きでギルマスやってるだけだし。とりあえず奥に案内するね」


「は、はい…」


まあ萎縮しちゃうよね…なんかごめん…。


………



「それじゃあまずはどんな装備にするか相談しようか。どんな見た目が良いとか、こんな性能がいいみたいな希望ある?」


「えっと、ゲームやった事なくって…どんなのがいいとか全く分からないんです…」


「うーん、じゃあどんな武器使ってみたいとかあったりする?それに合わせて作るよ」


「わ、私不器用なので手に持って戦う物ではない方が…その、いい気がします…」


「手でもなない武器かー。なんかあったっけな?」


武器リスト見てみよっかな。


うーん。無いな。


私みたいな固有武器作る?


手にもたないものって何だろ?


本は多分手に持つし…


私が生産職の固有武器に考えてた物も全部手に持つからなー…。


ライムの光剣は魔法だしなー…。


手に持たない物…手に持たない物…。


うーん…。


オーブぐらいしか思いつかない…。


「現状基本武器に手に持たない武器がないから、自分で作るしかないんだけど。オーブとかどう?作れるか分からないし手に持たないかどうかも分からないけど…」


「ぜ、全然大丈夫です!」


「わかった」


さて、作るとは言ったものの…


オーブなんて作った事ないし、どう作ったらいいんだろう?


とりあえず手持ちに何かないか確認してみようかな?


うーん、オーブになりそうな素材…なりそうな素材…


分からない。


こんな時のアヤカじゃん!


今ログインしてるかな?


お、ちょうどしてる。


とりあえず邪魔しちゃ悪いからチャットだけ送っとこ。


あ、返信きた。


『今そっち行くー』


返信はやっ!てか来てくれるんだ。



………



それから少ししたてアヤカと合流したんだけど…


相変わらずフットワーク軽すぎなんだよなー。


「それで、どうかしたの?またなんかやらかしちゃった?」


「どうしてやらかした前提になるのよ!そうじゃなくってね、ちょっとオーダーメイド武器の相談に乗って欲しくて…」


「なるほどねー!いいよ。でも、フウの方から生産についての相談なんて珍しいね」


「うん。今回の案件はアヤカの方が詳しいかと思って」


「そういうことねー。それでどんな相談?」


「その前に紹介するね。こちらエルメリア。死神装備の試運転をしてた時に一階層の森で出会ったの。エルメリア、こちらはアヤカ。一緒にゲームを始めた友達でこのギルドのサブマスターだよ」


「初めましてー!ウチはアヤカだよ。よろしくねー」


「はうぅぅ…は、初めまして…です。エルメリアといいましゅっ…ぴゃっ。ふぇぇぇ…舌噛んじゃいましたぁ…あ、すす、すみませんっ!よろしくお願いします!」


「だ、大丈夫かな…?」


「はは、はいぃぃ!すみましぇん!人見知りで…」


「いいよいいよーゆっくり仲良くなろっ!とりあえずフレンドなっとく?」


「あ、ありがとうございます…」


「それでね、アヤカ。エルメリアのステータスを見てもらった上で相談に乗って欲しいんだけど。エルメリア、アヤカにステータス教えても大丈夫?」


「は、はい。お願いします。ア、アヤカさんこちらです…」



………


んーっと。ん………??????


あれ、ウチの目がおかしくなったのかな…?


ステータスにスキルに所持金がチュートリアル前の初期値…?


どういう事…?


やばい、ウチの頭が追い付かない…。


あれ、でも称号は持ってるんだ…。


これってまさか…?


いや、さすがはフウだね。普通じゃない初心者連れて来ちゃったよ。


これは何としてもギルド誘いたいっ!


………



「アヤカどう?」


「いやーこれはなかなかだね…」


「それで手に持たない武器を作って欲しいって依頼なんだけど、オーブ以外思いつかなくって…」


「なるほどねー。それならオーブは手に持つタイプになる可能性が高いから別のにした方がいいかなー。武器リストにない武器作ってもし対象者の固有武器になっちゃったらもう他の固有武器は出来なくなっちゃうから確実な物の方がいいから」


「そうなの!?私だけだったら危なかったじゃん…」


「だからアクセサリー型の武器とかにしてみたらどうかな?」


「どういう事?」


「武器の形に囚われないで指輪とかブレスレットを杖みたいな感じの媒体として使う感じ!まああとはガントレットとかになっちゃうけど固有武器にはならないからやめた方がいいと思う」


「なるほど、ありがと!助かった」


「いえいえー。それじゃあ頑張ってねー!」


颯爽と去って行っちゃった。


イケメンじゃん。


アクセサリー型の武器かー。


「エルメリア、どう?アクセサリー型の武器なら完成できれば確実に持たなくてよくなるけど」


「は、はい。す、すごくいいです!」


さっきと食いつきが違うからこっちで正解かもね。


じゃあ作っていくけどアクセサリーを武器として作るからちょっと難しいのかな?


まあなるようになるよね!


まずは素材だけど…


ひとまず金属部分はミスリル使うとして、装飾の部分の宝石持ってないからまた彫金で作ろう。


そういえばミスリルって魔力伝導率が凄くいいらしいけど、熱加工じゃなくて魔力加工で作ったらどうなるんだろう?


ちょっと試してみようかな!


これは錬金と彫金になるのかな?鍛治ではない気がするけど…。


まあやればどっちかわかるよね!


っていうか全部使ってみよ。


先入観は良くないもんねー。


よし!まずはミスリルを鍛治でインゴットから板に、板から棒にする作業かな!


………


うん。順調だね。


次は鍛治で出来た棒を三つ編み風の編み込みと接着を錬金でやろう。


それから飾りと触媒を兼ねて水晶と一緒に入れちゃおう。


水晶はダイヤモンドカット風にしよう。


………


いい感じに出来た!


そしたら最後は彫金だね。どんな模様にしようかな?


大自然の力を行使できるって書いてあったしそれに関係するやつがいいかな?


純真無垢って花言葉なんかあった気がするけど何だったっけな?


うーん…。


「ね、ねえエルメリア?純真無垢が花言葉の花ってなんかあった気がするんだけど、何か知ってたりする?」


「は、はい!純真はミミナグサという花の名前です!無垢は白百合です!ミミナグサは最近では外来種に場所を奪われつつあって絶滅危惧種に指定されるほどでは無いですが都会などではなかなかお目に掛かれなくって小さい五枚の花びらがすごくかわいい花で私の誕生花でもあるのでなんか親近感湧いちゃってそれに白百合はじゅ………はっ…はわわわわわわわ…す、すすすすみません…わ、私なんだか熱くなっちゃって。そ、その…」


すっごい流暢でめちゃくちゃ早口で話すね…。


「だ、大丈夫だよ…。それより花好きなんだね」


「は、はい!私のお母様がフラワーコーディネーターなので、その影響で…」


「なるほどね。それでどっちの花がいいとかある?」


「あ、えっと…出来ればその、両方がいいんですけど。出来たりしますか?」


「わかった。じゃあミミナグサの見た目分からないから一旦調べるから落ちるね。少し待っててー」


「は、はい」


………


「お待たせー」


「早かったですね」


「まあ調べただけだからね」


それじゃあ彫金始めようかな!


ミミナグサの方が小さいからメインはそっちにしてまばらに白百合を彫る感じにしようかな。


付与は物防、魔防にあとは付くか分からないけどHP自動回復効果も付けられたら付けたいなー。


………


よし!完成かな!


●無垢なる依代

評価 : 10

能力 : +5,000

??の依代『宿る??によって効果が異なり、特殊能力が追加される事もある』

付与 : 物理防御(小) 魔法防御(小) HP自動回復(微)




《特殊武器 ブレスレットがプレイヤー名 エルメリアの固有武器になりました》


よし、固有武器にもなったしいい感じのが出来たかな!


HP自動回復効果の微って多分小よりしたって事だよね…?


ま、まあ付いただけまだいいか。


「エルメリア、出来たよ」


「ほわあぁぁ!!す、凄いです!凄すぎます!ありがとうございます。デザインもとっても可愛いです」


「気に入ってくれたなら良かった。防具もパパッと作っちゃうね」


「そ、そんな。悪いですよ」


「いいのいいの。私が好きでやってるんだから」


「な、何から何までその。ありがとうございます!」


それから私はミスリル糸とシルクを使ってワンピースを、白兎皮を使ってサンダルを作ってあげた。



●シルクミスリルのフリルワンピース

評価 : 10

能力 : HP+500 MP+1,000

魔法防御(中)

付与 : 物理防御(小) 魔法防御(小) MP自動回復(微)


●白兎皮のサンダル

評価 : 10

能力 : AGI+10

ジャンプ力強化(微)

付与 : 物理防御(小) 魔法防御(小)



こんな感じになったよ。


私の大事な素材を除いちゃうとあんまり白系の素材って無いんだよね。


今度素材集めの旅にでも出ようかなー。


「はい。これで来たやつ」


「助かります。本当にありがとうございます!」


うん。その満面の笑みが見れたなら作った甲斐もあったね!


それからその日は解散になったんだけど、後日アヤカから連絡があってエルメリアがギルドに入ったって聞いたの。


もうびっくりだよ!

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