表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

女王とデート+雪女

シャルはかなり、準備が遅かった。


俺はなんだか、サムライっぽい感じの着物に着替えている。


衛兵長のなんとか?って奴にもらった。


金髪の。


「あ、あの。これでいいですか?」


俺が丁度、シャルに手を差し伸べて、窓から出たとき、シャルは何かを思い出したかのような顔をしたので、一度城に戻ったのだ。


どうやら、着替えるのを忘れたらしい。


そこから、15分。


雹が俺の隣に座って、べったりくっついているが気にすることはなかった。


「・・・お待たせしました」


シャルは、着替え終わっていた。


ヒマワリの柄の浴衣。


色は白だ。


そういえば、気になってたことがあったな。


「なあ、キマハの話ってさ、続きあるのか?」


「え?どうしてそれを?」


シャルは驚いたような顔だ。


ていうか、俺の部屋にあの絵本置いたのは、お前じゃないのか・・・?


「あるわよ、レイたん。実はね、キマハは殺されたの。女王と結婚した後」


「だ、誰に殺されたんだ?」


聞いたわけでもないのに、雹は立ち上がって、開いている窓に近づく。


「相手の『将軍』に殺されちゃったのよ。正確には、暗殺かな」


『将軍』。


それは、絵本に書いていない人物だ。


『将軍』と言うことだ。


何人も居るのだろうか?


「教えてあげたんだからさ、ひょうひょうになにかお礼する気はないの?」


雹の顔が赤い。


触っただけでも熱い。


こ、コイツ。


酔ってるのか!?


まだ夜店行ってないぞ!?


というか、夜店あるのかすら分からないけれども。


夜市だろうな。


きっと。


「じゃ、行くか。」


「はい。」


俺はシャルの手を取り、窓から飛び出した。


何故か、麦藁帽子を持っていたけど。


「あ、私を置いていくつもり!?」


雹が似たようなセリフを吐きつつ、俺とシャルの後についてくる。


雹の案内で俺達は屋根の上を歩き、城下町の近くの森に下りた。


ここまで知ってるって言うのに、なんで奴隷にされたんだろう・・・。


理解できない。


「ここが、城下町なんですね・・・。」


ものめずらしそうに、シャルは明かりを見ている。


「ほら、先に行くんじゃねえよ?」


俺はシャルの手をサッと引く。


シャルははい、と言って俺に寄り添う。


ていうか、俺に金あったっけ?


・・・・ありました。


ガマ袋の中に。


みごと、この国の通貨が。


森を出ると、さっそく夜店が。


しかも、踊り子のように露出が多い服の占い師だった。


「・・・お兄さん、占ってみる?」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ