すきっぱら
いくらでも、もってっていいのに。
ものすごく おなかがすいても
うちがわが からっぽの すきっぱらになるだけで
そとがわのいらないところがけずれてくれる
くびれっぱらにはならない
そとがわだったら いくらでも
えぐれてくれていいのにって
ふとっぱらなものいいをしたところで
それじゃあ おことばにあまえてと
くびれさせてくれることもなくて
ながいことのぐーたらで
ぶあつくためこんだそとがわには
めもくれないで
ごはんのたびに せっせとつめこんだ
うちがわをすきっぱらにしてくんだから
たちがわるい
そのうえ すきっぱらになったからといって
なかをちゃんとつかいきったわけでもなく
いつのまにか そとがわのあつみに
またいくらか まわされてるんだから
ほんと いやんなるよね
ぼくはこうして より あつみをました
くびれのない そとがわのおなかと
からっぽで ぐぅぐぅなりつづける
すきっぱらとを
みっちりむちむちと すかすかでぺこぺこ
あい はんするふたつをかかえて
しょくよくと せっせいのせめぎあう
まいにちをおくっているのさ
おなかすいたからって、たべちゃだめだ。