使い魔召喚の儀式
自分の書いた物語を、誰かが読んでくれてるって思うと何か嬉しですね!
カルヴァンが15歳になった時、エレナは彼に使い魔召喚の儀式を教えた。
カルヴァンが儀式を行っていると、突然強力なマナの波動が広がった。光が収まるとそこには美しい少女が立っていた。
少女は14歳くらいの見た目で、綺麗な黒髪をサイドポニーテールにしており、瞳は血のように鮮やかな色をした赤色。
しかし、彼女の頭には角のようなものがあり、背中には小さな羽、お尻の方には細い尻尾が生えている。
まるで悪魔のような姿をしているが、その容姿は控えめに言っても超美少女である。
「ふふ、私の名前はリリス。アークデーモンにして悪魔界の女王よ!」
「君が……使い魔?」
エレナは驚愕の表情でリリスを見つめた。
「これは一体どういうことなの……?カルヴァン、これは普通の使い魔ではないわ。彼女はアークデーモン、悪魔界の女王よ。こんな存在が召喚されるなんて……。」
「え、そんなにすごい存在なの?」
カルヴァンは挨拶をしながら、ついついリリスの胸元に視線を向けてしまった。リリスはそれに気づき、顔を赤らめて怒った。
「どこ見てんのよ、このムッツリスケベ!」
カルヴァンは驚いて顔を背けた。
「ご、ごめん、そんなつもりじゃ…!」
エレナは一瞬考え込んだ後、真剣な表情でカルヴァンとリリスに向き直った。
「リリス、あなたがアークデーモンであることは絶対に他の人に知られてはいけないわ。もし知られたら、あなたもカルヴァンも危険な目に遭うことになる。」
リリスは肩をすくめて笑った。
「わかってるわよ魔女さん。私はカルヴァンのマナに興味があって、儀式に干渉して強引にここに来ただけだから。」
エレナはリリスの言葉に納得しつつも、不安そうな表情を隠せなかった。
「カルヴァン、リリスを大切にしてあげて。そして彼女の存在が他の人にバレないように気をつけなさい。」
カルヴァンは真剣な表情で頷いた。
カルヴァン「わかったよ、母さん。」
エレナはさらにカルヴァンに説明を続けた。
「カルヴァン、あなたがリリスを召喚できたのは、あなたが持つ膨大なマナが原因なの。本来ならば召喚されるべきでない存在まで呼び寄せてしまうほどの力を持っているのよ。」
カルヴァンはリリスの方を見て、改めてその力の大きさを感じた。
リリスは言う。
「あたしも、最初は驚いたわ。まさか人間でこれほどのマナを持っているなんて。あんたには本当に興味があるわ。」
エレナは再度注意を促した。
「だからこそ、あなたはその力を適切に使いこなす訓練が必要なのよ。私があなたに残せる時間には限りがあるけれど、その間にできるだけのことを教えるわ。」
カルヴァンはエレナの決意を感じ取り、再び強く頷いた。
「うん、ありがとう、母さん。」