表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アトラクシアの死闘  作者: 夜乃 凛
第一章 運命の一歩
5/52

5話 不死の力

「不死の力を得る皇帝の棺」


 エリックは自分の家で書物を読んでいた。机の上の書物を食い入るように見つめ必死にクスハを治す術を探した。

 読めば読むほど賢者の言葉の信憑性が増してくる。黒いアザについて言及されたページがあったためだ。空咳と黒いアザ。クスハの症状とピタリと一致する。エリックはその辺りのページを特に慎重に見た。


『シャガール王の呪いは皇帝の棺を見つけたものにしか直せない』


 この一文。皇帝の棺。

 藁にもすがる思いだったエリック。皇帝の棺は夢物語だと思っていた。だがそれを見つけることができれば……。

 エリックは超自然的な存在を信じていた。神様はいると思っていたし、このままの運命を回避出来るなら笑われようとも皇帝の棺を探そうと決意した。それに旅の途中で優秀な薬師が見つかるかもしれない。皇帝の棺が無くとも世界にはクスハを治す術があるのかもしれない。

 時間がないのだ。クスハの笑顔が頭に浮かぶ。

 君は絶対に俺が治してみせる。エリックは力強い瞳で書物のページを閉じた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ