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26.だから謝罪してますでしょう(イザベラ視点)

 嘘が嫌いだと、そう来ましたか。建前は要らないとでも言いたげですね。

 まぁ、嘘が好きな方を探す方が難しいですから。わたくしの形だけの言葉に腹が立つのは理解出来なくもありませんが……。

 首元のサーベル、なかなかの業物ですわね。一突きすれば、わたくしを殺せる……そう言いたげな感じに見えます。


 噂どおりの怖い方です……、

 

「これは、これは手厳しいですわね。わたくしが誠意を持ってここに来たことには何の嘘偽りはないと言いますのに」


「…………」


「ライラ殿下が窮地という情報を手に入れましたので、わたくしはここに馳せ参じたのでございます。もちろん、すぐにでも謝罪に、とは思っていました。しかし、拘束されていましたので、すぐには動けず……」


 とはいえ、このくらいの脅しで主張を変えるほどわたくしも弱くありません。

 私の本心が嘘か本当か、など確かめることは出来ないのですから。

 

 この方も一応は王族。

 こんなところで他国の貴族を切り伏せるなどしないでしょう。

 

「食えない女だ! 謝罪に来るぐらいなら何故アルヴィンと接吻などしたのだ? 私のことを蔑ろにしたからだろう!?」


 さぁ、何故でしょう。

 バレないと思ったからですかね。

 あとはアルヴィン様が簡単にわたくしを守ることを放棄したヘタレだって知らなかったからかもしれません。

 まったく、アルヴィン様ったら。こんな女、さっさと切り捨てるくらいの度量を見せるかと思ったからこそ、身を委ねたのに。

 まさか簡単に屈してしまわれるとは……。


「あの時のわたくしは婚約破棄されたばかりで意気消沈していましたので。そんな時にアルヴィン様がお優しい言葉をかけてくれましたの。わたくし、泣いてしまっていて、その瞬間に唇を奪われたので、抵抗出来ませんでした。軽率なことをしたと思っております。どのような処分も受ける覚悟はしているつもりです」


 本当に貧乏くじを引きましたわ。

 アルヴィン様みたいな男、王子だとしても願い下げですから。

 あのときは辺境伯よりも格上の男なら何でもモノにしてやろうという意気込みもあったのですが……。


 全部シルヴィアのせいです。

 わたくしがこんな目に遭っているのは。


「ほう、どんな処分でも受ける心構えなのだな?」


「もちろんですわ。その覚悟がなくて、どうして謝罪に来ることが出来るでしょう?」


 はぁ……、こんなにもキチンと謝罪をしているのですから、許しなさいよ。

 わたくしだって、あんな王子のことはもう未練なんかないのですから。


 それともなんですか? 死刑にされますか?


 あなたを殺そうとしている方の顔を見た唯一の人物なんですよ。

 さすがにそこまでの馬鹿ではないと思いますけど……。


「執行猶予だ。イザベラ・ノーマンよ、私の護衛にしてやろう。噂の暗殺者など怖くはないし、本当にいるのか怪しいものだが、貴様の手で私を守ってみよ」


 ふん。面倒なことを言いますね。

 護衛なんて汗臭いことをせねばならないなんて。

 ですが、あのとき……、このわたくしを見縊って仲間にしようとしてきた身の程知らず。

 わたくしも少々プライドを傷つけられました。

 それくらいで良いのなら、王女様のご機嫌取りくらい甘んじて受けて差し上げますか。


「敬愛するライラ様の護衛になれるなど、身に余る光栄ですわ。ライラ様のお命を守るために命を賭して、責務を果たしましょう。わたくしの誠意をご覧ください」


 さっさと終わらせてノルアーニに帰りましょう。

 チョロい王女様で良かったですわ。

 せっかくナルトリア王国に来たのに観光も出来ないのは残念ですが。


「そうそう、もうすでに貴様の妹であるシルヴィア・ノーマンには護衛になってもらっていてな。貴様はシルヴィアの下につけ。あの女、能力だけはあるからな」


「はぁ!? わ、わたくしが、シルヴィアの下に!?」

イザベラがシルヴィアの下についてライラを守る展開になりました。


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