泣く女たちへ
舐めてあげた
尖った爪が心臓を
突き刺す日を待つ冬の愛染
燃えさかる
貴女への愛の色だと言う
要は昨夜の血の色だけどね
片頬で
くちびるつりあげ闇の笑み
光を棄てても愛されたいまま
おんな泣く
帰してくれたのはからだ
奪われ殺され焼かれたこころ
深海の
あなたが魚にみえた日に
あなたを食べてみたいと泣いてた
「良い別れ」
そういう卑怯に目もくれず
悲しみの雨を浴びて濡れてる
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お読みくださり誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。