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泣く女たちへ

作者: 秋葉竹



舐めてあげた

尖った爪が心臓を

突き刺す日を待つ冬の愛染



燃えさかる

貴女への愛の色だと言う

要は昨夜の血の色だけどね



片頬で

くちびるつりあげ闇の笑み

光を棄てても愛されたいまま



おんな泣く

帰してくれたのはからだ

奪われ殺され焼かれたこころ



深海の

あなたが魚にみえた日に

あなたを食べてみたいと泣いてた




「良い別れ」

そういう卑怯に目もくれず

悲しみの雨を浴びて濡れてる







───────────────────────

お読みくださり誠に有難うございます。

またお会いできる日を楽しみにしています。

でわ。


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