貴方の理想の女性に近づきたい私。
私には、ずっと好きな男性がいるの、、、!
凄く優しくてカッコ良くて爽やかで素敵な男性。
・・・だけど?
私の事を恋愛対象として見ていないわ!
私は、地味で口下手で人見知りでネガティブな女の子。
私から彼に話しかけることもできないでいるのよ!
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私の名前は、『片岡 香苗』22歳で、カラオケのバイトをしているわ!
彼も私と同じカラオケボックスでバイトをしてて、彼の方がバイトも歳も
先輩なの。
『ねんねえ、裕翔クン! 今日、バイトが終わった後、私たちとご飯でも
食べに行かない?』
『あぁ~いいよ!』
『ウソー! いいの? じゃあ~先に私たちの方が終わるから、待ってるね!』
『うん!』
私も裕翔クンより先に仕事が終わったのだけど、、、?
バイトの女の子たちに誘われてないし。
急に、【私も行きたい!】 なんて! そんなの言えないよ...。
私は、普通に仕事が終わると家に帰ったわ!
『じゃあ~おつかれさま~!』
『おつかれ~また明日ね、香苗ちゃん!』
『うん。』
*
その日の帰り、、、。
私は目から涙が止まらなかったの、、、。
何も言えない! 勇気もない! 自分から行動に移せない!!!
いつか、、、?
裕翔クンは、誰かのモノになるんだろうなって想ったら、、、?
急に涙が、、、!?
だから! 私、決めたの、、、!!!
【裕翔クンの理想の女になるって!!!】
▽
次の日から、私は勇気を振り絞って裕翔クンの理想の女性を積極的に
聞く事にしたわ!
『・・・あのう? 裕翔クンって、、、? どんな女の子がタイプなの?』
『あぁ~僕の好きな女の子のタイプ? 明るくて元気な子かな?』
『か.か.顔は、、、? どんな感じがイイの?』
『顔は? 目が大きくてシュッとした感じの子がいいかな!』
『そうなんだ~!』
『どうしたの香苗ちゃん、、、? 今日はよくしゃべるわね?』
『えぇ!? そうかな、、、?』
『そうだよ! 今までそんなに喋んないじゃん!!!』
『・・・・・・』
*
この日から、私が裕翔クンを狙ってる事がバレたみたいで、、、。
バイトの裕翔クンを前から狙ってる女の子たちからは無視されるように
なったのだけど、、、。
それでも、私はどうしても裕翔クンを忘れることなんかできないから。
裕翔クンの理想の女性を聞き続けたわ!
その事が気に入らない、裕翔クンを狙ってる女の子たちの当たりも強くなって!
私はこんな事を言われたの、、、。
『あのさ~香苗ちゃんって? 今まで、あんまり気にもしなかったけどさ~
裕翔クンを狙ってるなら! 別だから!!! ライバルなんか1人でもいない
方がイイんだからね!』
『それって、、、? どういう事?』
『バイト辞めてくんない?』
『えぇ!? ・・・どうして?』
『アンタが嫌いだからよ! 私たちの方が先に、裕翔クンの事を好きなの!
後から入ってきた女なんかに取られてたまるか!!!』
『・・・でも、私は、、、。』
『辞めるよね!』
『・・・・・・』
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・・・私は仕方がなく、カラオケのバイトを辞める事にしたわ。
それも、裕翔クンに会えないまま私は、、、。
後悔だけが残ったけど、、、?
でも私は意外な形で、裕翔クンの前に現れたの、、、。
しかも、、、偶然を装って...。
【ドン】
『あぁ! ごめんなさい、大丈夫ですか、、、?』
『えぇ!? ・・・何処かで僕と会った事がありませんか、、、?』
『いえ、ないですよ! 誰かと勘違いしているんだと思います。』
『・・・そうですか? じゃあ、』
『また会えるといいですね!』
『・・・あぁ、そうですね!』
*
私は、裕翔クンの理想の女性になる為に、整形を何度も繰り返して
裕翔クンの前に現れたの!
『必ず! 私が裕翔クンの彼女になるんだから!!!』
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