新しい仲間
二ヶ月近く更新せずにすみませんでした。
なかなか時間が取れず話が完成しませんでした。
今日からはいつものペースに戻ると思うのでよろしくお願いします。
その後、リーシェ達はベリアルによって召喚された拷問用の宝具に放り込まれた真なる神の構成員をリーシェが戦闘不能にした3人を含め10人をベリアルが謎の空間に押し込めた。
「さて、すべて終わったよ。後は、生徒の救出して終わりだね。」
ベリアルは両手を軽くはたくと、リーシェの元に歩いて行き、身体をゆっくり起こした。
「終あ・・・た・・・んだね・・・」
呂律の回らない言葉で呟いた。
「あぁ。だが、私は君を担いで行くつもりはないからね。」
しゃがんでリーシェの右肩に手を置く。
「どお・・す・・・る・・・の―――」
「■■■■■―――」
ベリアルのが耳障りなノイズのような言語か呪文かも分からない言葉を発すると、リーシェの身体の傷や痺れなとがまるで時間を巻き戻すかのように一瞬で元通りになった。
「え、あれ・・・何ともない・・・」
リーシェは立ち上がって肩を回したり、飛び跳ねたりして体調を確認したが、何とも無くなっていた。むしろ来た時よりも元気なぐらいだった。
「しかも服まで復元されてる・・・すごい・・・」
「何をしたの?」
「因果律に少し干渉しただけだよ。」
「いんが・・・何それ?」
「なに、大したことではないよ。端的に言えば肉体時間を戻しただけさ。三日程前にね。」
「時間を戻すって・・・それはそれで充分すごいような・・・」
「まぁ、その辺の話はいいだろう、とりあえず二階に行こう。みんなが待っているのではないかね?」
「そうだね。行こうか。」
「あぁ。だが、リーシェ、君は先行っておいてくれないかな。私はまだ調べることがあるからね。」
「分かった。先に行っとくね。」
そう言うとリーシェは、足早に二階の階段を登って行った。
「行ったか・・・」
小さく呟いたベリアルの全身から汗のように血が滴り落ち、床に血だまりを作る。
「ふむ・・・やはり、因果の干渉はノーリスクとはいかないか・・・」
強烈な眩暈がして、ベリルは膝をついた。
「まったく・・・肉体とは不便なものだな・・・痛覚も視覚もコントロールに限界があるな・・・今後は気軽に使うのは、控えた方がよさそうだね。」
それからベリアルは、肉体の再生を待って10分ほどしてからベリアルは、二階の誘拐されたメンバーが全員集まっていた部屋の前まで行き扉をあけると、何かしらの談笑していたであろう声は止み、入ってきたベリアルに少女たちの視線が一斉に向く。ただ、その表情はリーシェ以外少女たちは皆一様に顔を僅かに強張らせていて、リアスに至っては模擬戦の時に腹部にきつい一撃を貰ったトラウマがあるのだろう。無意識に両手で下腹を抑えながら一瞬で青くなった。
「あっ。ベリアル。調べ物は済んだの?」
そんな少し重くなった空気な全く気づいていないリーシェは入って来たベリアルに何の気なしに話しかけた。
「あぁ。おかげでね。有益な情報が手に入ったよ。」
「有益な情報・・・それって、どんな————」
制服の袖をくいっと引っ張られ振り向くと兎人族の子が怯えながら見つめていた。
「どうしたの?」
「あの・・・何ともないんですか?」
「え?何が?」
リーシェは言われている事が分からずに首を傾げた。
「それ・・・本気で言うてるんか?」
「え・・・うん・・・なんにもないけど・・・」
リーシェは気づかない。ベリアルがミナトやアール達と初対面した時と同様に、僅かながら威圧を発していて、それでみんなに怯えられていることに。
「そうだ。紹介しないと、って言っても、まぁ、公開召喚儀式であれだけ大騒ぎになったからみんな知ってるかも知れないけど、私の召喚獣のベリアルだよ。この通りちょっと見た目怖いし、訓練は容赦ないし、突拍子もない事ばかりするし、ちょくちょくやりすぎるし・・・あれ?」
思い返してみると、ベリアルと出会ってからここ1ヶ月、突然朝起こされて、何の説明もなく外国に連れていかれて、ゴブリンとガントレットだけで戦わされたり、学園長に名指しで呼び出されたり、ローブの男にいきなり襲われたり、クラスメイトが誘拐されて助けに来て、今さっきまで戦闘していたりと、ほぼ毎日の様に何かしらのトラブルに巻き込まれてばかりの気がしてきた。
「なんか・・・碌なことが無かった気がするなぁ・・・」
「随分な言い草じゃないかね?そしてなぜ私を見るのかね。一連の出来事は全て偶然なのだよ。」
「ゴブリンは偶然じゃないでしょ。無理矢理連れて行ったよね?」
「あれは君を強くする為に必要なことだよ。君に足りないのは戦闘の経験だ。それを補うには実践が最も効果的だとは思うがね。」
「それは・・・そうだけど・・・」
そこに関してはベリアルの言う通りで、ゴブリンもローブの男もそして今回の戦闘でもそうだが自分の行動を思い出してみると攻撃受け方、回避方法、魔術の使い方など、反省点が幾つものあった。
「まぁ、その話はこの辺にして、取り敢えず、彼女らの拘束具を解かないとね。会話が終わるまで待ってくれてるみたいだしねぇ。」
ベリアルが4人に目線を向けると皆一様に肩に力が入る。
「え、ちょ・・・な、何する気なんや・・・」
「なぁに、ちょっと首の魔力抑制装置を外すだけさ。」
「いえ、あの・・・外すって言っても、これ鍵がないと外れないはずなんですが————」
「そんな物などなくとも外する方法などいくらでもあるんだよ。」
「無理矢理開けると、爆散する。」
皆ベリアルの恐らく正攻法ではない方法で外そうとしているのを危惧していた。それはそうだろう。奴隷に付けられるような首輪なのだ、逃走防止に無理矢理外そうとすれば爆発するように出来ているのだ。
「心配ないよ。一瞬で終わるからね。」
そう言ってベリアルが右の指を鳴らすと金属の砕けるような音が室内に響き、4人の首に付いていた筈の首輪が一斉に床に落ちた。
「「「「え!?」」」」
一瞬何が起きたのか分からず、4人は暫くその場で硬直していた。
「噓やろ・・・指を鳴らしただけで・・・」
「公開召喚儀式の時に見た時から普通じゃないとは思ってたけど、それがより実感出来た気分だよ。」
「何されたのか、全然分からなかった・・・」
「まぁ・・・何かやるとは思ってましたわ・・・」
「ベリアル、一体何したの?」
「見ての通り破壊しただけだがね。」
「いや、指鳴らしただけじゃん!」
「君には指を鳴らしただけにしか見えなかったのかもしれないが、これはれっきとした魔術だよ。」
「もう、何でもありだね・・・」
リーシェは呆れたようにため息交じりに呟く。
「いやぁ。それにしても、一時はどうなるか思ってたけどこれで、無事に帰れそうやな。」
黒髪セミロングに紫色の瞳の黒色の制服を着た女子生徒が伸びをする。
「そ、そうだね。取り敢えず解放されたことを喜びましょう!これで寮に帰れますね。今日はきっとぐっすり眠れますよきっと。」
兎人族の女子生徒はそう言って欠伸をかみ殺した。
「本当に助けてくれてありがとうございます。えぇと、総合魔術科のリーシェさん・・・で合ってますよね?」
「うん。そうだよ。えっと・・・」
「そう言えば、自己紹介してなかったよね。私は、風嵐魔術科のサリル・ライバンスだよ。よろしくね。」
「え!サリルさん!?えぇと、因みに回復魔術科のマリー・アメリアって子と友達だっりする?」
「え、うん。そうだけど、マリーがどうしたの。」
「実は————」
リーシェは、クラスメイトのミリーから行方不明になったマリーを探してほしいと頼まれ、近しい生徒に聞いて回ったら、行方不明になった日に、最後に会っていたのがサリルだと聞いたので何か知っているかもと思い探していたことを話した。
「そんな・・・マリーが誘拐・・・こうしちゃいられない探しに行かないと!」
血相を変えて立ち上がる。
「その点は大丈夫じゃないかな。いま武戦学園と魔戦学園の十二将総出で救出にあたってるから。」
「でも、まだ、見つかってないかも知れないじゃない。」
「いや、その心配はない。マリー・アメリアは既に魔戦十二将序列五位ミナト・マカベにより救出が確認されている。君が思うような最悪な事態にはなっていないよ。」
ベリアルにマリーの無事を伝えられ、サリルは腰が抜けたように座り込んだ。
「そうなんですね・・・良かった・・・」
黒髪セミロングに紫色の瞳の黒色の制服を着た女子生徒は話が落ち着いたの確認して咳ばらいした。
「あぁ・・・ええかな?それじゃ、うちの自己紹介させてもらうわ。うちはメイ・リンシュウゆうねん。武戦学園、総合体術科の一年やさかいよろしゅうな。」
「うん。よろしくね。ところで、変わった方言つかうんだね。」
「あぁ。これな。靈帝国の出身やさかいな、地方によって方言がちがうやけど、喋りやすいから、ついな。よく分かりにくい言われるけど、癖やから勘弁してな。」
「そうなんだ。」
「まぁ学園は違うかもしれんけど、何かあったら何時でも頼って―な。リーシェはんとベリアルはんには大きな借りが出来たしもーたしな。」
「うん。ありがとう。」
「じゃぁ。次は私かな?」
褐色白髪の少し幼い少女が手を挙げた。
「私は、リッカ・シラセ、武戦学園、抜刀術科の一年。その・・・人と話すのは苦手。よろしく。」
「うんうん。よろしくね。」
「さて、最後になりましが・・・皆さんご存知でしょうが、自己紹介を。魔戦学園、総合魔術科のリアス・アスキードですわ。リーシェさんとはクラスメイトですの、よろしくお願いいたしますね。」
「まぁ・・・知ってましたけどね。」
「せやな。流石になぁ。」
「うん。」
「うん。改めてよろしくね。」
「えぇ。今まで酷い言葉を浴びせてしまったことをリーシェさんは許してくれると言ってくれましたが、それでは私の気が収まりませんわ。これが償いになるからは分かりませんがこれからは、何でも頼って欲しいのですわ。魔術の事でも座学のことでもお金ことでも遠慮はしないで欲しいですわ。」
「き、気持ちは嬉しいけど、流石にお金は困るかな。」
「で、ですが————」
「じゃあ、まずは友達から始めようよ。」
リーシェは手を差し出した。
「駄目かな?」
「いえ、そんなこと、是非ともよろしくお願いいたしますわね。」
リアスは、優しい笑顔で差し出したを握り返した。
作品の感想・意見などあれば気軽にコメントしてくださるとありがたいです。
可能な限り返したいと思います
次話は三日以内には投稿します。




