第1話 はな
あ、みなさん。
こんにちは!
…あれ?こんばんはかな?
私、『はな』こと『トイレの花子さん』です。
すみません。今、すごく弾けちゃってますけど、私これでも少し怒ってるんですよ?
みなさん、私の職場知ってますよね?
はい、トイレです。
(お食事中の方ご免なさいね。)
昔は良かったんですよ。昔は!!
最近の職場は扉が内開き《うちびらき》なのが多いんですよ。
それでですね、その内開きの所で呼び出されたりすると、たまーに霊感の強い子なんかがいたりして、その子が扉を開けたりすると、扉が私たちの世界と繋がってしまって、幽霊の私でも、当たってしまうんですよ!!
でも、痛がってる所は見せられないし、ちゃんと仕事をしなくちゃいけないしで、本当に大変なんですよ!!
私、死んでも女ですから、(まぁ、みなさんの前に出るときは小さい女の子ですけど)やっぱり顔には傷つけたりしたくないんですよね。
ですから、扉はゆっくり開けて下さい。
みなさんも扉を開けるときは気をつけて下さい。
すみません。
長々と愚痴を聞いていただいちゃって。
はぁ、スッキリしました。
これで、明日からまたお仕事頑張れます。
それでは、さようなら〜。
今回は『はな』の話を書いて見ました。いかがだったでしょうか?前作の『はな』はもう少し落ち着いていたと思いますが、今回は、ちょっと怒っているという設定だったので、弾けさせて見ました。ご感想などいただけたらとても嬉しいです。次の話しも読んで下さい。