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SF少し不思議な異世界ファンタジー  作者: 有栖
2 それぞれの閑話
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リスタート

り・こんとらくと・ゆにばーす

満天の星が輝く空に幾つもの流れ星が煌めいては消えていく。


ひとつひとつの流れ星はどこかゆっくりとした軌道を描き、痕跡を残してゆったりと消えていく。


その時間の遅さはこの場所が『普通』ではないことを示しているのだが、この空の下に佇む女にはそのような感傷に浸る余裕はないようだ。


「……神樹。結果を報告して」


――――報告。設定に基づき計算を終了。結果、貴方の目標には届かないと結論。失敗と断定します。


「……まただめか。いや、今回は惜しいところまではいった、はず。……ただ、何かが足りない、いや多いのか? ……神樹、残り時間を報告して」


――――回答。地球時間において、残りの時間は130時間19分19秒となっております。


「五日間……。それが過ぎればあとは実証あるのみかぁ……」


 悩み佇む女に、目の前の巨大な樹、神樹が幹に光を点滅させ、音声を発する。


――――確認。実験を続けますか?


「……あーーー、そうね。もう残り時間もないけれど、やれるだけのことはやってみせるわ。神樹、新たな仕組みDの258を加えて世界を再構築。リスポーン地点からやり直しよ」


――――了承。実験を再開します。


 神樹と呼ばれる大樹に光が宿り、幾千もの光は幹から枝葉に向かう。葉の先に届いたその光は蒸発するように大気中へと躍り出ると、天高く上り星空へと消えていく。


 その大樹の根元で「死なせないわよ」という女の声が静かに響いた。

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