第07話 幼なじみは寝てるだけ
なつめは俺の部屋に寝かしたままだが、高校生の男女が同じ部屋で寝るというのは、やはり問題があるだろう。
それになつめも少しは危機感を持ってはいないのか?
俺は幼なじみという前に、男性なんだから……。
まぁ、そんなことを考えても、どうこう言えるわけがないし、とりあえず俺はリビングで加奈の帰りを待つことにしよう。
なつめと加奈は仲が良いし、帰って来たら、加奈の部屋に押し込むか。
そう考えているとスマホのバイブ音がする。
どうやら俺のスマホにメールが届いたようだ。
スマホを手に取り、メールを確認する。
メールは加奈からで、「友人の家に泊まる」という内容だった。
とりあえず、加奈に「なつめが俺の部屋で寝落ちしたから、部屋を借りる」とメールを打ち、送信をすると、すぐに返信が来た。
件名「オッケー」本文「ただし、汚さないように」と返信が来た。
汚さないようにと言われても……って、加奈は何か誤解をしていないか?
そう加奈に心の中で訴えながら、スマホを閉じ、再び俺の部屋に戻る。
部屋では、なつめがスヤスヤと寝息をたてている。
起こさないように、なつめの体を持ち上げて加奈の部屋に運ぶ。
俺の部屋から持って来た布団を敷き、その上になつめを寝かす。
一仕事を終え自室に戻ると、少し散らかった部屋を片し、疲れがどっと出ているのを感じた。
「今日はいつもより疲れたなぁ」
就寝の準備をし、部屋の照明を落とす。
大きなあくびをしてから、目を閉じる。
誰かが聞いているわけでもないが「おやすみ」を言い、意識は遠のいていく。




