第04話 待ちに待った入浴シーン
風呂の準備を終わらせて、一番風呂をいただく。
「一番風呂は俺のものだ!」
湯船に浸かりながら、少女の歌声を思い出す。
思わず口ずさんでしまうが、俺が歌えば具の骨頂。
「虚しい」
お風呂が唯一誰にも邪魔されない空間。
一番風呂ときたら、なおさらだ。
「二番風呂をもらうねー」
「あいよー。 ん?」
ドアを開けると、そこにはなつめがタオル一枚でいた……。
真っ白な世界から、我にかえる。
「んな、な、な、な、な、ん、なん、んでー、おまっ!」
タオルに身を包んだなつめが俺の空間に……。
胸元からチラッと見える谷間は、意外に大きいサイズだった。
あの下には、未開の地が、ジャングルがあるのか?
「いつまで見てる気?」
「いやぁ、見ていたのはそのタオルだよ。 いやぁ、キレイなタオルだなと思って」
「そうでしょ。真っ白でキレイなタオルだよね」
「ああ、白過ぎて驚きを隠せないよ。 どこで買ったのか気になるな」
話を徐々にそらしつつ、俺は目線を再び胸元にあてる。
「以外にあるでしょ?」
「ああ、以外にあるんだな」
次の瞬間、なつめの着けていたタオルが落ち、お互いが凍りついた。
「キャッ」
なつめは、すぐに大切な所を隠したが、ボリューミーなお胸は全然隠しきれていない。
これ以上はキツすぎるッ。
「あれ、なんか鼻から血が……出て…………」
ドタンッ!
意識が……。