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第21話 幼なじみより、ゴリラがいい


天使の正体をついに突き止めたが、今後どうすればいいのか分からなくなっていた。

確かに天使の正体は天使らしい美少女だった。

理想に近いものだったが、期待外れというか何か違和感を感じる。。

だが、その違和感は中嶋さんにではなく、俺の想像した姿にあった。

どこか懐かしく、安心する姿を想像していたからだ。

引っかかる点というのは、中嶋さんに対してだが、和馬に聞いてもはぐらかされてしまった。

「親友の過去に深入りするのもな……」

だが、中嶋さんについてを知るためにも和馬の協力は必須だ。



放課後になり、中嶋さんを呼び止める。

「今日はどうも。 中嶋さんはこのあと用事とかある?」

「私はないですよ。 でも、松崎さんにはなつめさんがいるじゃないですか。 怒られちゃいますよ?」

「なつめとは、恋人とかそんな存在じゃないからな。 ただの幼なじみだよ」

「そうなんですか? 私にはそうは見えなかったので。 でもふたりの仲は羨ましいです」

「そうか? うるっさいし、体はきしむことになるぞ」

「ふふっ、私には楽しそうに見えますよ」

「楽しくなんかないぞ。ゴリラが幼なじみの方が楽しく過ごせるはずだ」

急に中嶋さんが黙り込み、目をそらし始める。

もちろん悟っているさ、この流れ。

どうせなつめが後ろにいるんだろ?

ゆっくりと振り向き、後方を確認。

「ほらな」

仁王立ちをしたなつめが真顔で見つめていた。 いや、お立ちになられている。いやいや、仁王立ちしていらっしゃる。

「何がほらななの?」

「いやぁ、なつめがそろそろくるんじゃないかなーと思ってさ。 振り向いたらいたわけだし」

ダメだ、誤魔化しきれん。 ヘルプミーだ中嶋さん。

「…………」

目を逸らしてるな……。

「へぇー、それで私がいたら何かあるの?」

「ゴリラの方がマシって言ったことがバレる」

「ちゃんと言えるじゃん、本当の理由」

はよこい。 いつものなつめちゃんキックとかがあるんだろ? こいよっ!

「彩音ちゃん、バカはほっておいてさっさと帰ろうね」

「いや待て、中嶋さんは俺と帰るんだ」

あの目は殺戮悪魔なつめちゃんの目だ。

「オーケー、オーケー、俺はひとりで…………いや、和馬と帰るわ。 んじゃ中嶋さん、また明日な」

「あのー、松崎さんとなつめちゃんと私の三人で帰るのは……」

「「それはない!」」

息がぴったり揃う。

「和馬が帰っちまうから、もう帰るから」

教室を出て、チャリ置き場に向かう。

というか、徒歩で来たのを忘れていた。

「ちぇ」

まぁ、いい。 歩いて帰るか……。

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