アメリカ上陸
30人の少年が集められ、ついに作戦が始まる
全員、準備を整え出発を待つ
作戦内容はアメリカ西海岸に上陸後ジン達が作った障壁を超え内部に潜入、できるだけ情報を集め帰島する
譲二は島の周りに配置された6隻の軍艦の見ている
「トモ見ろよ、アフリカ連合の軍艦だ。」
「ああ、あれは援護だろうな。俺達が乗るのは二人乗りの小型船だ」
「そう言うなよ、無いよりはましだろう」
白島の港に並べられた15隻の小型船に順番に乗り込みいよいよ作戦が始まる
15隻が編隊を組み、後方にはアフリカ連合の軍艦が6隻控えている
「見えたぞ!アメリカだ!」
「馬鹿野郎!こっちが見えてんなら向こうも見えてんだ!回避!!!」
海岸からの光、飛んでくるミサイル
15隻はそれらを躱しながら前進していく
「ジョー!運転は任せる!」
「任せろ!」
智樹は銃を構えミサイルを撃ち落とす
「トモ!左から回り込む!しっかり捕まってろ!」
「できるだけ他の船から離れて行け、固まると狙われる…」
「了解」
アフリカ連合軍艦からの援護射撃で生きてはいるものの一定の距離から進めずにいた
「あいつら向こうの射程距離には入らねぇつもりだ!やばい、燃料が切れるぞ!」
「ジョー、アクセル踏んだまま突っ込むぞ!」
「……それしかねぇか…」
「3…2…1…GO!!」
智樹たちを先頭に15隻は真っ直ぐ海岸に突っ込んだ
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
降り注ぐミサイルの雨の中をひたすら直進した
【アメリカ西海岸】
8隻の小型船が無事に上陸できた
「16人か…半分残っただけましか」
「それよりジョー、移動だ。敵に見つかって船がやられたら戻れん」
「…あぁ」
16人がここで移動を開始する
草むらに隠れながら智樹と譲二は障壁に進む
「なぁ、トモ」
「なんだ?」
「俺はお前を信じる、お前がいれば生き残れそうな気がするんだ。だからお前の指示に従う…だから……」
「分かってる、絶対帰るんだ」
障壁の入り口にはレツが配備されていた
何人かも到着して侵入のチャンスをうかがっている
「トモ、どうする?」
「一人が動けば全員動かざるを得ない…」
「じゃあ誰かが動いたら動くのか?」
「いや出来るなら、俺達が一番のほうがいい。人のタイミングに無理矢理合わせても難しいだけだ」
「……分かった」
「レツはプログラムで動いている、移動パターンはだいたい把握した。次に入り口真ん前のレツが向きを変えたら行くぞ」
智樹と譲二は腰を浮かせスタート体制をとる
「……行くぞ!!」
二人は草むらから飛び出し発砲する
「ジョー!右前のを倒せ!」
「了解!」
智樹の指示でレツの陣営に穴をあける、後ろからも援護が入る
もっとも入り口まで近づいていた2人がレツの群れを抜ける
「ジョー!行くぞ!」
智樹と譲二も入り口に潜入し後の人を援護する
「10人、潜入成功だ…」
「ああ」
障壁の中は一本道の通路になっており10人は慎重に進んで行く
しばらく通路を進むと前方に明かりが見えた
「出口か…?」
智樹は目を凝らす
「………盾を構えろ!!何かいるぞ!数は1」
「レツか!?」
「………違う、あれは…」
「ジンだ!!」