再開
「もうすぐ研究所に着くぞ!」
「……わかった」
紅羽の一件から智樹は何かを考えている
「紅羽ちゃん、研究所は見えるかい?」
「大丈夫だよ。いつもの家だよ」
「そうか…」
戦闘機は徐々に高度を下げ研究所に着陸した
「…拓斗さんは……いないのか?」
戦闘機から降りて青羽が出迎えるのを待つが、青羽は一向に姿を現さない
「おい、トモ」
「…とりあえず中に入るぞ」
智樹は紅羽の手を取って先に進んで行く
一番奥の研究室に地被くと何かが聞こえてきた
「…機械の作動音だな」
「智樹…」
「どうした、紅羽?」
「この先は入っちゃダメって…パパに言われているの」
「拓斗に?」
「うん」
小さくうなずいた紅羽を見て智樹と譲二は足を止める」
「おーい!拓斗さん、いるのかー?」
「パパ…」
「大丈夫、そう簡単にくたばるやつじゃないさ」
心配そうな紅羽に智樹が声をかける
すると、突然奥の部屋から何かが崩れる音がした
「ジョー!」
智樹と譲二は反射的に動きだし部屋の扉の両サイドに身を潜める
「紅羽」
紅羽は少し遅れて智樹の隣に隠れる
智樹と譲二は互いの顔を見て頷く
「3…2…1…0!」
扉を蹴飛ばして部屋に侵入し銃を構える
「いたた」
そこには大量の書類に下敷きにされた青羽拓斗がいた
「なにやってるんですか?」
「いや、君たちの声が聞こえて…動こうとしていたが、まさかこんなに書類が山住になっていると思わなくて」
「はぁ、心配して損しました」
「とっ、とにかくたすけてくれないか?」
智樹と譲二は書類の山をどけていく
「これって…」
「世界連合軍の機密資料…」
「ああ。君たちの言っている間にいろいろと調べたんだが、事態は非常にまずい状態だ。」
青羽を救出した、青羽の白衣はコピーのインクでところどころ黒くなっていた
「まさか、これだけの資料をあんな短時間で?」
「まぁね、君たちが頑張っていると思うとじっとしてられなくてね」
やはり腐っても天才、たった一人でジンを制作した男は桁が違った
「とりあえず、僕の話より君たちが見てきたことを教えてくれ。いや…それより前に」
「「「???」」」
「おかえり、よく無事に帰って来てくれた」
紅羽は青羽に近づいて…拳を振り上げ青羽の胸をなぐった
「紅羽…」
「パパ、……ただいま」
「ああ、お帰り」
やさしく頭をなでる青羽を見て、智樹と譲二は笑いあう
「全く、人に心配させて」
「あんな意味深な別れしやがって」
「ふっ、二人とも…なぜ君たちも拳をかめるのかな??」
まるで家族のように触れ合う
智樹と譲二にとっては軍として派遣される前の日常を思い出した




