表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
壊れた世界の反逆者 第一部 -断罪の天使編-  作者: こっちみんなLv30(最大Lv100)
第三章:世界を嫌悪する断罪の天使長の黙示録
102/113

(Other Side) 断片追憶② Case:サイモン

「遂に……! 遂に見付けましたよ! 皆さん!」

「銀二、どうしたんだい? そんな血相変えた顔して。とりあえず、この紅茶でも飲んで落ち着いてみようか」

「あ、すいません」

 興奮した銀二は、それを抑えようと桐人の飲みかけの紅茶に手を伸ばす。

 グイッとそれを一飲みした瞬間であった。

「ぶふうーーーーっ! 甘い、甘過ぎるっ!?」

 勢い良く、飲んだ紅茶を直線状に噴き出す。

 それを、桐人は涼しい顔で避け、その放射は後ろに座っていた剛毅の顔に直撃する。

「……桐人、銀二。後で覚えてろよ……」

「あれ? 可笑しいな。大分、良い塩梅にシロップを調整したんだが」

 ふるふると拳を震えさせる剛毅の声を無視する様に、桐人は首を傾げて呟く。

「このクソ甘党」

 桐人と同じテーブルに座るエレンが、呆れ顔で呟く。

「酷いじゃあないですかぁ、桐人さん! それより、朗報です! 朗報!」

 そう叫んで、銀二はタブレットを取り出し、一同に見せる。

「遂に見付けたんですよ! あの千年も前から姿を見せなかった『ガブリエル』を宿すインカネーターが!」

 その銀二の声に、一同の表情は変化する。

「その情報は確かか? 銀二?」

 一人の空間を作る様に、端のテーブルの椅子で座っていたサイモンは、読んでいた本を閉じ、興味深げに銀二へと顔を向ける。

「ええ、サイモンさん! それが見て下さいよ! どんな特殊な環境下で育ってきた人物かと思えば、ごく普通の日本の高校生です! 血筋も何も極めて普通な、健全な高校生ですよ!?」

「そのホログラムは私の目では見えん。後で、まとめた報告書を提出してくれ」

「合点承知で!」

 そう叫んで、銀二は勢い良く扉を閉じ、忙しく駆けだす音が木霊する。

「マジかよ……! まさか、長年のアダムの成就が俺達の世代で叶えられるかもな!?」

「……そうだな」

「そうね」

 銀二の情報を聞き、興奮する剛毅とは対照的に、桐人とエレンはあくまで無表情に告げる。

「あ? どうした、二人共? 俺達が、世界を変えられるかも知れないんだぜ? 天使のいない世界に、そして人が神へと到達出来る世界に! そうすりゃ、世界の法則が変わって、出来ない事も出来ちまうかも知れねえだぜ?」

 そう叫んだ剛毅は口籠るように、後に短く呟く。

「死んだ人間も、蘇らせる。とかよ」

 辺りは、そして静寂に包まれる。

 そのエントランスルームへとまた廊下を駆けだす音が近付いてゆく。

 バタン! と、勢い良く扉を開けた人物は、とても嬉しそうに皆に大声で告げる。

「みんな、聞きました!? ガブリエルを宿すインカネーターが見つかったらしいですよ!?」

「さっき銀二から聞いたわよー咲月ちゃん」

「ええっ!? そうなんですか? でも、それにしては皆さん元気なさげですね?」

 扉を開けた咲月は、キョロキョロと辺りを見渡し、一同の顔を窺う。

「私達が、世界が変わる歴史の一ページどころか、歴史の教科書まで変えちゃうんですよ!? うっひゃー、何だかテンション上がってきちゃいましよ! 世界変わったら、魔道少女改め、神性☆魔道少女咲月に改名しようかなあ! 人でも神を超えられるって言うんだし!」

「そうだな、咲月ちゃん。さて、俺は大学のゼミがあるし、出かけるか」

「私、スタジオでギター弾こ」

「少し、トレーニングルームで筋トレするわ」

「え、え? ちょ、桐人さん!? あ、エレンさん! 剛毅さんまでー!?」

 各々が咲月を通り越し、部屋から出てゆく。

 後に残るのは、隅で本を読むサイモンとぽかんとした表情の咲月のみであった。

「……私、何か地雷踏んだのかな」

 首を傾け、不安そうな声で咲月は呟く。

「別に咲月ちゃんは悪くない。皆、思う所があって一人で考えたかっただけだ」

 その咲月の不安を感じ取り、サイモンは笑って告げる。

「思う所?」

「ああ。自分達の戦いが終わる。自分達の念願が成就するかも知れない。それは嬉しい事だ。だが、物事は表裏一体。何かを得れば、何かを失う。力には代償が求められ、無償で得られるものは何もない。もし何かを無償で得られたら、それは何かを失う前兆だ」

「うーん。そんなもんですか?」

「そういうものだ。つまり、皆、嬉しさと同時に不安があるのさ。まあ、インカネーターというものは、そんなものさ」

(そんな事を告げている俺も、不安はあったさ。『神の夢』を見た桐人、エレン……そして、お前達が告げた『目的』。その『目的』の為、俺は長年世話になった組織を裏切る事になるのだからな。だが、後悔はない)



 アダム地下基地にある図書館。

 そこには、脚を組み、本を静かに開きながら読むサイモンと、眉を眉間に寄せながら『インカネーター指南書』を読む京馬が向かい合って椅子に座る。

「サイモンさんにも、好きな人っていたんですか」

「何だ、藪から棒に」

 唐突に問い掛ける京馬に、サイモンは顔を向けて言う。

「いえ、何だかサイモンさんって硬派っていうか、そういう色恋沙汰の気配が感じられないっていうか……」

 そう言った、京馬はその自身の発言を取り去る様に、顔の前で両手を振る。

「い、いえ! 決して、モテないとか、そう言う事じゃなくて! 何て言うか、桐人さん以上にサイモンさんってミステリアスなんですよ! そこが気になったというか」

「はは、別に私はそんなちゃちな事は気にせんよ。しかし、まあ何だ」

 可笑しく笑い、サイモンは京馬へと顔を向ける。

「ん……? どうしたんですか? 俺の顔になんかついてます?」

「いや、私の目には君の顔が写らんよ。だが、本当に君は普通の高校生なんだな、と思ってな」

「どういう事です?」

「千年も前から確認されなかったガブリエルを宿したインカネーター、か……何故、君がなったのだろうね」

「それは、むしろ俺も知りたいぐらいですよ」

「……なりたくはなかったか?」

「どうなんでしょうか」

 腕を組み、そして天井を見上げて京馬は一寸の思慮をする。

「正直、それは俺自身でも分からないんです。この力を手に入れて、この世界の秘密とかも分かる様になったし、変な優越感にも浸れます。でも、今まで仲良く話してた賢司とかの友達とたまに考え方が違うというか、変に『ズレる』事が多くなりました。休日何してるって言っても、正直に答えても信じてもらえないわけですし」

「そうだな。それに、化身は宿した宿り主の思考をほんの一握りだが徐々に変えていってしまう。宿す前に出来た人間関係にも影響を与えてしまうだろう」

「それに、ふと思うんです。もし、俺がこんな力を得られなかったら、アスモデウスを宿した美樹とはどうなっていたのか」

「どうだろうな。だが、インカネーターと普通の人は相容れないものだ。恐らく、君は美樹ちゃんの事を諦め、そして忘れ、日々普通の高校生活を送っていただろう」

「こんなに、好きなのに?」

「元来、普通の人はそんなものだ。だが、君の美樹ちゃんへの想いは、非常に強力だ。逆にそれが美樹ちゃんと君をインカネーターとして引き合わせたのかもな」

「そうであったら、嬉しいんですけどね。あー、何で俺はこんなに美樹が好きなんだろう。たまにストーカー染みてる自分の想いの強さに自己嫌悪になったりするんだよなぁ」

「君のその想いは、そんな歪んだものじゃないよ。とても、純真で美しいものだと私は思っているがね」

「そうですかね」

「そうだ。だからこそ、あの時も捨て身で美樹ちゃんを助けに行ったんじゃないか。それは、本当に愛したものでないと出来ない行為だよ」

「そうですか……そういえば、さっきの質問の答えなんですけど」

「ああ、私は厳密にはないな。任務の際に、色々な所で一夜限りの夜は過ごした事はあるが」

「……何か、大人ですね」

「そうか? 私としては、幼稚な気の迷いだったと後悔しているが」

(そういえば、京馬君とこんな会話をしていたな。京馬君……確かに普通の一般人の様であったが、その想いの強さが良く伝わった。そして、強情でもある。信念を曲げない意志の強さは、今後の彼の成長を助けてくれるだろう)



 地を焼く様な灼熱色の夕陽が丘の向こうの街、海を照りつける。

 だが、照りつけるのはその景色だけではなかった。

 丘の先に止められた漆黒のバイク、そして、その近くに佇む二人の男にも照りつけ、そして長い影も夕陽は造りだしていた。

「ああ、サイモンさん。突然呼びだしてすいません」

「お前が呼びだすとは珍しいな。真田」

 背後の声に、真田は振り返り、そして会釈する。

「俺達の戦いが今回で最後になるかも知れないので、伝えたい事を伝えに」

「何だ、遺言とかは御免だぞ?」

「いえ、そんなんじゃないです。俺の想いを聞いてくれれば、それだけで良いので」

 そう言って、真田は眼下に拡がる夕焼けが造り出す世界を仰ぎ見る。

「そうか。だが、いつもの笑い声は発さなくて良いのか? あれをしないと、精神が酷くざわつくんだろう? 無理しなくていいぞ?」

「大丈夫です。どうも、あの笑い声をすると締まるものも締まらなくなるので」

「はは、確かにそうだな」

 サイモンは笑い、その顔を夕焼けの景色へと向ける。

 サイモンに、その世界は見えていなかった。

 しかし、自然と真田の見ている世界へと視線を向ける様に顔を動かしていた。

「……俺には、自分自身の幸福の為に生きるという意志がありません。むしろ、復讐と役割が果たせれば、それでこの生涯を閉じても良いと思ってます」

「無欲な奴だな」

「それは、サイモンさんも同じでしょう?」

「……そうだな」

「前から、思ってました。あなたと俺は何か似ているなって」

 真田は何時もの不気味な笑い声とは相反する様な優しい声で笑う。

「あなたは、後悔への贖罪の為に生き続けている。本当は、生きるのがすごく辛くて、それでも、目的の為に生き続けている。違いますか?」

「何故、そこまで分かる?」

「同類ですから。何となく雰囲気とかで分かるんですよ」

「だが、お前と私とは決定的に違う所がある」

「それは、何ですか?」

「お前は、操られて親友を自身の手で殺してしまった。だが、私は大切な人達を自身の欲に付け込まれ、殺してしまった。傷つけてしまった」

 顔を伏せるサイモン。

 だが、真田はまるでサイモンの罪を許す様に優しく微笑み、口を開く。

「深くは聞かない事にしましょう。それでも、あなたは俺の尊敬する人の一人ですから」

「ありがとう。だが、お前の件は、お前の意志で起きた事ではない。お前は、咲月ちゃん同様にその件でそこまで気に病む事も無い。むしろ、その友人の為に正当に生きる事を私は願う」

「ですが、俺にその意志がありません。目的を果たした後に生きていこうにも、俺には灰色の青写真しか写らない」

「だったら、その灰色の中を手探りで手繰り、鮮明な青写真を見つければ良い。お前の残りの生涯は私よりも遥かに長い。全うに生きれば、『何か』を見つける事が出来る筈だ」

「そうかも知れないですが──悪魔を宿す俺が言うのも何ですが、この世界は酷く醜い。妬み、騙し、他人の不幸を嘲り、幸福になりたいなんだと平然と告げる人間ばかりが群がる。俺達が『悪魔の子』と天使に蔑まれるのも分かる気がします。その世界に生き続けるというのが、俺には辛いんですよ」

「だったら、何故アダムに加入した?」

「それは、その悪魔の子の中でも、サイモンさんや桐人さんの様な尊敬する人がいたからですよ。あの時、もし桐人さんではない誰かが、俺を助けたのなら、俺は志藤同様にアウトサイダーの様な組織へ加入していたのかも知れません」

「はは、私も、桐人も随分と買い被れたものだな」

「謙遜は止して下さい。普通の人間じゃあ、そんな意志を貫いて生きていく事は出来ません。それが、『物語』の様な架空なら分かりますが」

「はは、『物語』、か。もしかしたら、私達も、どこかの誰かの『物語』の『登場人物(キャラクター)』なのかも知れんぞ?」

「だったら、許せないですね。俺やサイモンさんに業を背負わせたんですから」

「そうだな」

 しばらく沈黙が続き、世界は静寂に包まれる。

 風が雑草を靡く音が響く。

 その音が止むのを合図とする様に、サイモンは口を開いた。

「なあ、真田。だったら、一つ提案なのだが、お前はインカネーターの教育係になってはどうだ?」

「俺が、ですか?」

「そうだ。むしろ、この日本支部ではお前と剛毅以外に適任は考えられん。だが剛毅は力を付ければ、私の後任を任せようと思っていた。丁度良い」

「俺なんかが良いんですかね? 普段は、不気味とか怖いとか言われているのに」

「だが、お前が戦闘の訓練をしている京馬君はお前の事を結構慕っているぞ?」

「京馬、か」

 そう言って、真田は可笑しく笑う。

 その真田へ、訝しげな表情をサイモンは向けていた。

「お前らしくない笑みだな、どうした?」

 サイモンにとって、その真田の笑い声は、精神を蝕まれ、狂気に犯された時の『以前』にも聞かなかった笑いであった。

「いや、あんなに真っ直ぐな奴を見ていると、何だか自分の昔を思い出してしまって」

「そうだな。最近では、ガブリエルの影響なのか、その澄んだ信念というのがより強くなっている様に感じている」

「天使なんていなくても、世界は、こんなにも歪んでいるのに」

「アダムが世界を元に戻せば、それも無くなるかも知れんぞ?」

「それは、無理でしょう。結局は、本質は変わらないと思います。人そのものを変えないと」

「人そのもの、か」

「しかし、不安ではあります。京馬がこの先、さらに多くの人の『歪み』に触れても、その信念を持てるかどうか」

「どうだろうな。それは、私にも分からん」

「……決めました。俺は、この戦いを終えた後はしばらく京馬の教育を続けます。そして、他の新米にも訓練をします」

「では、教育係を任せても良いという事で良いか?」

「はい。サイモンさんと今日話して良かった。俺の青写真が少し鮮明になったかも知れないです」

「それは良かった。お前の今後が幸福である事を願うよ」

「では、ケケケッ! サイモンさん、また明日ディスティニーランドで会いましょう!」

 真田は何時もの笑い声を挙げながら、バイクに跨り、丘を下ってゆく。

 それをサイモンは音の方向へと顔を向けながら、微笑んで見つめていた

「ふふ、偉そうに。私自身も青写真を描けていないというのに」

(真田……ある意味では、お前は、誰よりも俺の理解者だったかも知れん。だが、その目的も果たせず、先を見据えた後に、死んだ。どんなに強い志を持とうが、抗えないうねりの前では──いや、そんなものの前ではなくとも、『世界』の『現実』の前に確率で弾かれた時、人は無情に死す。私は、お前をその様にした世界を、お前同様に生きるのが辛い。結局は、俺も辛かったんだ。辛すぎたんだ。こんな世界を生きるのが)



「だが、君は生き続けた」

「お前が生かしたんだろう?」

「そうだ。だが、君は結局は『生』にしがみ続けた事を理解するべきだ」

「俺が……? 馬鹿な」

「『人』とは、そういうものだ。分かりやすく『人』の言葉で例えれば、プログラムだ」

「生存本能という事を言いたいのか?」

「まあ、そのようなものかな。君は、人は、結局は生き続けたいんだ。ほんの一握り、僅かだけど、圧倒的な絶望に呑まれようとその欠片は残る」

「ふふ、そんな自分に嫌悪を覚えるよ」

「だけどね? 僕は『蔦』だ。それを取り払う事が出来る」

「……何が、言いたい? お前は、俺にこんな追憶を見せて何がしたいんだ?」

「言っただろう? 僕は、君に興味を持った。君の『念願』を成就させようと思った」

「俺の、『念願』か」

「それは、僕が造り出した『物語』だから出来る事。シナリオも何もない確率と法則と現象だけでは彩どる事の出来ない色彩。君は、僕と君の望む、『登場人物(キャラクター)』になるんだ」

「──皮肉だな。自身の人生を滅茶苦茶にされた相手に、自身の人生を『成就』させられるなど」

「君は、『この世界』に生を持った事を光栄に思う事だね。白痴の僕達、君達の親から遠い世界では、何もかもが酷く単調な色彩なんだ。何も、劇的ではない」

「そんな、世界もあるのか」

「そうだよ。それは、何次元も遠い、遠い、劇的を求める有機物が蔓延る世界達。尤も、哀れなガブリエルの願いが成就すれば、それは変わるんだけどね」

「ガブリエル……『彼女』は、何を求めているんだ?」

「『翼』の一翼を君達の世界に潜ませたあいつは、あろう事にも、全てのものに『物語』を与えようとした。それは、即ち、全ての改変だ」

「そうか。『選ばれてしまった』京馬君のうねりは、その様に収束するのか」

「そうなのかも知れないし、そうではないかも知れない。その興味が、『賢司』の様な異端を僕達から生んだ。あの『翼』には、それほどに魅力があるんだ」

「ふふ、桐人が興味を示したのも分かる。何れは──」

「その後の言葉は要らない。僕は、そいつには興味がないんだ。さあ、目覚めるんだ。サイモン。君の、『物語』の続きを」

「ああ。ありがとう、混沌よ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ