キミタチへ
大変読みにくい話になってます、すみません
キミタチが住んでいる世界とはちょっと違った空間で俺は暮らしている。
同じように呼吸をして同じ時間を生きている。
キミタチと違うところは寿命が長いこと。長い間キミタチを見守ってきた。
俺の住む空間は“電波”が飛び交っていてちょっとスリリングな所なんだが、最近その“電波”で手紙が送れるようになったんだよな?
「頑張った、頑張ったね〜キミタチ」
長く見守って来た者として、文明の進化に拍手を贈ろう。
俺の仕事はキミタチを見守ること。だから結構暇があって、たまに飛んでくる“電波”を拝見させてもらってるけど、
「みんなそれでいいのかい?」
って内容もしばしば。大事な事は口に出さなきゃ、心は伝わらないよ?
仕事の一環で今日はキミタチに繁華街って呼ばれてる街に来てる。
寂しいね、寂しすぎる。そこの女の子、キミの純情を捨てて何をしようとしてる?純情と引き替えにもらえるひとときの快楽は、キミに何を残す?
そこのオヤジ、キミはなんでそんなに途方に暮れてる?まだまだキミが背負わなきゃいけない世の中、希望を枯らしちゃ何にもなんない。
ある人なんて自分が弱い者なのをいい事に、ルールを盾に自分勝手な意見を押し付けている。
それはちょっと理不尽過ぎではないか?ルールも例外だってあるのに、自分の事しか考えてないようじゃ、何の為のルールなのかわかりゃしない。
キミタチ、文明の進化にのまれるあまりに大事なもの忘れてるね。流行りに捕われて自分を見失ってる。
自分勝手に考えすぎてる。
俺の空間に比べりゃキミタチは幸せなんだぜ?色んなものが溢れてて、幸せになるも不幸になるのもキミタチ次第。
そんなんじゃダメだとどっかのロックンローラーも必死に歌うんだけど、誰も気付きゃしない。堕ちるところまで堕ちてから気付いても遅いんだよ。もっと周りを見て、自分ばかりじゃダメだ。
飛び交う“電波”にのせた言葉から、空を仰ぐその姿から、俺はキミタチからのSOSを感じる。
さて、SOSを受け取ったからには俺も一肌脱ごうかね?見守るだけじゃ危なっかしいキミタチ。
これからどうしようか?助けてやってもいいが、どう行くか行かないかはキミタチ次第だし、何よりキミタチ自身の力で立ち直らないと、意味はない。
「ん〜っ…」
よし俺は最後まで見守ってやる。でもたまにはヒントをやるから、ちょっとはあがけよ?ただ今の時代そう簡単にはいかないみたいだから、覚悟はいるぜ?自分らより“おかしなこと言う奴”は平気で仲間外れする時代だ。
『違う世界ならここより幸せなのかな?』
俺の空間の方がいいっていうなら大きな間違いだからな。キミタチはそこで生を受けたから、その空間で生きなきゃいけない。幸せもそこで見つけないといけない。
逃げたくても逃げれない現実だ。
本当のキミタチはつまずいても、また頑張ろうとする素晴らしい生き物だ。一つの絶対的な目的が見つかれば道端に咲く花のように、詰まれてもまた咲こうとする。
「だから見守ることを辞めれないのさ」
だから救ってあげだくなる。
だから頑張れ、キミタチ。
「最後まで付き合うぜ、俺が果てるまで。俺が果てる頃には、キミタチはキミタチの力で最高の世界にたどり着けるだろうから」
キミタチの手で作り上げた最高の世界にね。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
この話(?)は、とある歌手の歌をイメージして書いたため、「なんのこっちゃ?」な内容になってしまいました…。しかも曲とはかけなかれてるような…。
文中には私個人の思ったこともチラホラ入ってます。一個人の考えとして、受け止めていただけると嬉しいです。