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学校から

その日のランチが終わり掃除を済ませ、少し長めの休憩時間に賄いを食べてお喋りをしていると店の電話が鳴った。

「私が出ます。予約かなぁ、この時期に珍しいな」

由梨香がスッと立ち上がって入り口の近くのキャッシャーカウンターに向った。

しばらくすると由梨香の神妙な声がした。

「ち、チーフ。二中の先生から電話です」

「はぁ? 学校から? 俺に? 美緒の奴なにかやらかしたかな」

電話に出ると美緒の担任からだった。内容を要約すると美緒がトラブルを起こして相手が怪我をしたとの事だった。

そして相手の母親が学校に怒鳴り込んで来ているらしかった。

その為に保護者である俺に話をしに来て欲しいと言われてしまったのだ。

とりあえず野崎オーナーには携帯で店を抜ける事と何時に戻れるか判らない事を告げる。

すると直ぐに出勤するからと野崎に言われた。

野崎が出勤するのを待っている訳にもいかず。

学校に向かう事にした。

「ユーカ、話が済んだら俺から連絡するとオーナーに伝えてくれ。いいな」

「はい」

「それとテル。悪いがお前のFTRを貸してくれ、車よりバイクの方が早いからな」

「良いすよ、メットはバイクにあるんで」

「それじゃ借りるぞ」


テルからバイクの鍵を受け取り、店の駐車場に向かった。

駐車場に向かうと雨に当たらないようにテルの黒いFTRが停めてありジェットタイプの黒とシルバーのヘルメットがバイクに繋がれていた。

「あいつは彼女も居ないのに何でメットが2つなんだ?」

黒いヘルメットを被りエンジンを掛けると綺麗に拭け上がった。

「いつ聞いてもデカイ排気音だな」

テルは昔から車やバイク弄りが好きでこのFTRもかなりカスタマイズされていた。

うだうだしている時間は無いので仕事着のままバイクに跨り、無駄に甲高い排気音と共に学校に向った


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