森の熊さん参上!
「初めまして熊川崎さん、そして読者のお前ら。僕森の雄の『熊』だよ!」
「誰に話しかけてんの?読者って?」
「ひーーー!ドラゴン!目の前にドラゴン!地上最強の私より圧倒的に強い生命体!怖いいいい!」
この熊公全力怖がってるけどどうも縁起臭いんだよなぁ...。ていうか熊が喋ってる!。しかも日本語で!。鳥、大根に続き今度は『熊』!?。転生前は何!?。
「私そんな怖い?」
「え、だってドラゴンでしょ?龍でしょ?口から熱線吐いて国会議事堂蒸発させたんでしょ?」
「怪獣映画の見すぎです」
「そんな事ないくま!本能で分かるよ君僕より強いでしょ!。史上最強は貴方なんじゃない?」
「......」
史上最強か...。確かに空も飛べるし、水の中も泳げるし。陸では...どうだっけ?。言われてみたらそうかもしれない。
「この地球はまた爬虫類に支配されるのか...」
「爬虫類って大げさだよ私人間と龍のハーフだし」
「だとしても君、恐竜の上位互換だ熊!」
「落ち着いて、殺したりしないから」
「良かったぁ、そうなんですね。これから宜しく熊」
「私、川崎茜よろしくね」
旧北海道からわざわざ来てくれたのかな?特に獣臭くは無かった。握手したときに立派なたくさんんの日本刀のような犬歯を見せながら笑っていた。そして二足歩行のまま森の中に帰っていった。
「今熊見ませんでした?」
「二足歩行の?」
「そうです。狩ってもいいですか?」
「かわいそうだから止めたげて」
「動物愛護団体の真似ですか?」
「あの熊人間の言葉話せるんだよ」
「......」
赤いロングヘアの彼女は霞神楽。最近は弓矢じゃなくて手動式ライフルを持って狩猟している。さっきの説明理解できる方がおかしいもんな...。
「熊が...人語を?しかも二足歩行?」
「信じられないよね?」
「進化した...ぽいですね」
「進化?それにメタいこと言ってたし」
「怪我してませんか?」
「いや、全然。演技臭かったけど私にビビってたし」
「本能で察したんですね...」
「そんなに怖いかなぁ?こんなに笑顔素敵なのに!」
「それ、自分で言っちゃうんですね...じゃさようなら」
お、そろそろ亜理紗が幼稚園から帰ってくる時間だな。バスが到着すると一目散に走るアニメ『ハンバーガー仮面』が始まるからだ。最近は家の中で真似し始めている。
「走ったら危ないよ!」
「平気平気!」
今日も元気で良かった。友達とのトラブルも今のところは無いみたいだし。あの人にもあの笑顔見せてやりたかったな...。




