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大塚紫苑、神樹と化す

「亜理紗!どこ行ってたの!」

「紫苑って人と一緒に遊んでた!」

「冗談言わないでよ...だってあの人は...」

 夜遅くに帰ってきた亜理紗の口から出たのは大塚紫苑おおつかしおんと遊んでたらしい。彼女は数百年前にオカルト雑誌『アー』を探偵の仕事と兼ねて執筆していた。

「鬼ごっことか、隠れんぼとかして遊んだよ!」

「......。亜理紗お母さんに嘘ついてない?あの人はもうしんじゃったんだよ」

「そんなことないもん!」

「だったら明日私も一緒に亜理紗あそびたいんだけど良いかな?」

「良いよ!」

「......」

遊びたいと言うのは表向きで誰と遊んでいるのかを確かめたいからだ。狸かもしれないし狐かもしれない。座敷童の可能性だってある。どちらにせよ心配だった。亜理紗後からじゃまだ一式中戦車しかこわせないから。

「久しぶりですね大塚紫苑さん」

「こちらこそ、お久しぶりです川崎茜さん」

「昨日亜理紗が貴方と夜遅くあそんっでいたら神ですけど、そもそもその状態(大木)でどうやって?」

「人間に変身して亜理紗ちゃんとあそびました。こんなふうにね」

「良かったぁ、一人で遊びまくってたかと思っちゃいました」

「夜遅くまで遊ばせてしまってごめんなさい」

 薄紫色のショートボブヘア大塚さんが目の前で人間になった。けど、信仰も人柱にもしてないのにどうして?。けどこうしてまた会えたんだ。涙が気付かないうちに溢れていた。

「そんな泣く程ですか?」

「そりゃそうでしょう!死んだと思っていた人が復活してるんですから!」

「復活?それは違います」

「え?じゃあ転生?」

「えぇ、そうです。まさか木に生まれ変わるなんて思いませんでした。それも皆さんのおかげですね!」

「お陰って、私ただお参りしてだけなんですけど...」

「えぇ、十分です。それ川崎さんや月島さんの霊力をお参りに来るたびに少しづつ吸収してましたので。そのおかげで神のとして現世に現れました」

 それだったら剣奉明つるぎたてあきも何処かに居るはず。けど見当たらないなぁ。

「どうしました?」

「剣奉明見当たらないんですが...」

「残念ながら輪廻の輪に戻ってしまいました」

「え?冗談ですよね?」

「私が知る限りでは見当たりませんでした。けどどこかにいるかもです」

「意外と近くに居たりして...そんなわけないか」

 最近大根とか鳥といった頭のおかしくなりそうな設定の奴らに出会うけど。もしかしてこいつらのどちらかがが剣奉明本人?と思っていたら『鳥』に話しかけられた。

「私こそが転生後の剣奉明である!!!よろしこ」

「うん知ってた」

「信じてくれたのかぁ!茜ぇ」

「うざっ」

 突然カミングアウトされた。信じたくなかったけどこれで確定した。そしてこいつを焼き鳥にして食べるという気も失せた。だって何か気持ち悪いんだもん。

「お母さん遊ぼうよ!」

「あ、うん。ちょっと待って!」

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