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喧嘩はどんぐりのように


「てめぇ、ぶっ殺す!」

「バーカバーカ!当たってないよーwww」

 私は咄嗟とっさに「喧嘩止めなさい!」と大声で叫んだ。

「あいつが悪いんだ!」

「何があったの?」

 私は川崎茜かわさきあかね、龍神と人間の混血であり、現在『川崎薬局』の経営している女だ。一人娘の川崎亜理紗かわさきありさと白銀のロングヘア月島桜つきしまさくらが喧嘩している。ステゴロのタイマン勝負になる前に止めないと。

「お前暑苦しいんだよ!熱血馬鹿女!」

「貴様に言われる筋合いはねぇ!この単細胞!」

「言ったなぁ!この時代遅れの暴走族!」

「このクソドラゴン!」

「クソって言うな!底辺爬虫類!」

「溶岩に沈めんぞ!」

「氷に中に閉じ込められて死ね!」

 一度桜とも大喧嘩したことがあったけど自分の分身とは思えない程強かった。頭脳とか身体能力同じになるように作ったんだけどね...。

それはともかくヤンキー漫画宜しく喧嘩しているこの馬鹿女共止めないと。

「止めなさい、みっともない!」

「うるせぇ!」

「何があったの?」

「あの野郎私の塾の黒板に落書きしやがったんだよ!」

「は?それだけで?!」

「私物じゃないんだぞ」

 そう言って、一人私に背を向けて孤独に帰っていった。沈む夕日が真正面から桜を照らしていて影が伸びていた。ドラマとか漫画でありそうな景色だった。

「落ち着いた?」

「何かモヤっとするなぁ...」

「あんた、落書きしたんだってね?」

「教室の誰も居ないから...」

「駄目なものはだめ、ノート買ってあげるからさ、お腹空いたでしょ?」

「アリサは食わねど高...何とか」

 そう言ってるけど目でチラチラお腹空いたアピールしてくるし。強がってるけど目は「お腹空いたから、ご飯作って」と必死で訴えてる。あれだけ大喧嘩したんんだ。栄養補給の時間だね。

「...良いよ」

「いいの?」

「何食べる?」

「えーとねぇ...」

 食べている姿が昔の自分を見ているみたいで可愛いかった。お転婆な所もあるけど。その内落ち着くだろう。

「ごっつぁんでした!」

「力士か!?」

「はぁ、おいしかった、うまかった。桜怒ってないかな?」

「たぶん大丈夫だよ。明日、お母さんと謝りに行こうっか?」

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