七話 起点
書いていたPCぶっ壊れたからスマホで書きます
「、、、デカッ」
俺の前には馬鹿でかい屋敷がそびえ立っていた
思ってたのと違う
アパートとかそんなもんかと思ってた
違った
え?
ええ、、、?
いやほんとあのえーと、、、、
本当にごめんなさい
心の中でそう言い彼女を見た
「どしたの?あ、もしかしてビックリした?ふふふ、すごいでしょー」
無邪気に笑う彼女はそのまま屋敷の中へと入っていった
遅れて屋敷に入った俺は一つの部屋の前に連れてこられた
「じゃあ、話聞いてくれる?」
「はい」
同じじゃん、、、か
、、、
///
私はお母さんと屑男のあいだに産まれた
屑男は、、、お母さんを無理やり孕ませた男だ
お母さんが妊娠したということを知った瞬間逃げていったと聞いている
お母さんは私を産んだ後
おかしくなった
そして虐待された
でも
お母さんだって
つらい目にあって今ここに生きているんだ
娘の私は迷惑なんて
かけられなかった
はずだった
ある日
家に知らない男がいたんだ
そいつは
お父さんだった
そして
教えられた
お母さんを孕ましたのは自分だって
笑ってた
気持ちの悪い笑みで
気づいたら
そこには人だった何かがあった
うんお父さんだよ
殺しちゃったんだ
覚えてないけど
もちろん私は捕まった
でもその後警察の調べとかで虐待してたことが発覚してお母さんが捕まって
私は引き取られることにになったんだ
おじさんに
でも
おじさん、余り体調が良くなくて1年後には死んじゃった
それからこの屋敷で一人で住んでる
///
「どう?やばいでしょ私、、、笑えないよね」
違う
「あなたは、、、悪くない、全部その男が悪い、、、貴方は間違ってなんか」
「間違ってるから、そうじゃなきゃ、、、」
涙ぐむ彼女を見て俺は胸が苦しくなった
違う
絶対に貴方は悪くない
貴方のお母さんも被害者た
今一度伝えたかった
でも何か
何かが俺の言葉の続きを止めた
「、、、まあ、そう言ってくれるだけでもありがたいよ、、、もうこんな時間だね」
気づいたら時計の針は10時を超えていた
「ごめんね、私の話に付き合わせちゃって」
同じ境遇
彼女なら、、、
「あの!俺に何かここで働かせてくれませんか!」
気づいた時にはそう言っていた
「え?」
少し困ったような顔をしたあと彼女は笑って言ってくれた
「、、、じゃあ、執事やってくれない?私の家、広いから一人じゃ掃除とか大変なんだー」
あれ、なんだろ
目が濡れている
あの家から解放される喜びなのか
同じ境遇の人を見つけた喜びなのか
わからない
わからないけど
俺はいま
何かを変える切符を手に入れたのかもしれない
そこでまだ名前を聞いていないことに気づく
「あ、貴方の名前は?」
「いってなかったけ?一条 幸だよ」
幸、、、
名前、、、親がつけるわけないから自分でつけたのか
まだ遅くない
今からでも
俺が彼女を
幸せにしてみせる
「これから、よろしくお願いします」
俺の生きる意味はきっとこれだから